鉄拳の平八には、鬼神拳という強い技があります。
技の出始めに潜り性能があり、ヒットで相手を高く浮かせるコンボ始動技です。
ガードされても距離が離れてしまうので、確定反撃を入れる際も、特殊な対応が必要になります。
鉄拳5DRの頃のお話です。
鬼神拳を振り回す友だちにボコボコにされていました。
ボクは悔し紛れに、、
「平八強すぎだろっ!」
と言いました。
すると友だちは、
「え?でも平八が弱いって嫌じゃね?」
と斜め上の返答をしました。
ぐぬぬ…、これには反論が出来ませんでした。
たしかに、平八が弱いなんて嫌です。
昨今ではeスポーツの台頭もあって、格闘ゲームの競技性が重視されています。
競技としてフェアとなるように、対戦ツールとしての完成度を上げ続けているのです。
しかし、格闘ゲームは対戦ツールとしての側面ばかりではありません。
たとえば、鉄拳シリーズはギネス記録を持っているタイトルです。
その内容は「もっとも長く続くビデオゲームの物語」です。
つまり、格闘ゲームだってちゃんとストーリーや世界観というものがあるのです。
ボクは強く言いたい。
「キャラバランスよりも世界観を保って欲しい」ことを。
なるべく上手く両立して欲しいと思います。
ストリートファイターだったら、
豪鬼よりも火引弾の方が強かったら嫌じゃないですか?
仮面ライダーよりも戦闘員の方が強かったら?
範馬勇次郎よりも栗谷川さんの方が強かったら?
ゴジラよりもアンギラスの方が強かったら?
キャラバランスと世界観の両立は極めて難しいと思いますが、上手く作って欲しいと思います。
とくに、設定的に強いキャラが弱いのは本当に嫌です。
(ストVでリュウが弱いのは本当に嫌でした…)