1.「新説ホムンクルスの肉」ってどんなゲーム?

RPGツクールで製作されたホラーアドベンチャーゲームです。

ホラーゲームが苦手なプレイヤーへ最大限の配慮をしているのが特徴です。

ジャンプスケア(ドッキリ)を予告する、グロいビジュアルにはモザイクをかけるなど。

メタ的な要素を持った作品です。

いわく付きの廃工場に迷い込んでしまった幼馴染を探して、主人公一派は工場を探索します。

2.どんな人におススメ?

・メタ的視点が好きな方

・サクッと遊べる作品を探している方

・ホラーゲームをプレイしたいけど怖がりな方

 

3.良かったところ

・数多くのオブジェクトにちゃんとテキストが設定されている

・本当に怖くない

・エンディング回収など、ゲームを隅々まで遊べるように工夫されている

 

4.ちょっと気になったところ

・メタ的部分が物足りない

・ゲームプレイやストーリーそのものは凡庸

 

5.今からプレイする方へ

・後からエンディング回収できるので、一周目は何も考えずクリアを目指して良い

(一周目はフラグや分岐などを気にしなくても良い)

・エンディングの条件を確認するためのポイント稼ぎは「出題の形式が増える」を選ぶと効率が良い

6.珠音真珠の感想

ホラーゲームが苦手な人へ最大限の配慮をした作品です。

ジャンプスケアは予告してくれるし、グロいビジュアルにはモザイクをかけてくれます。

 

”だいじょうぶ、この作品は怖くないよ”

ホラー好きの常套句ですが、この言葉を信じて痛い目に遭った方も多いでしょう。

”だいじょうぶ、この料理はそんなに辛くないよ”

辛党の言葉と一緒で、全く信用できません。

 

しかし、本作は”本当に怖くありません”

断言できます。この作品はどんな怖がりな方でもプレイできます。

ホラーゲームをプレイしたいけれど怖いのが苦手、そういった方でも問題なくプレイできるでしょう。

 

かと言って、ホラーを茶化したり、ギャグに振り切ってるわけではありません。

ゲームそのものは、ちゃんとホラーアドベンチャーしています。

 

本作をプレイして、まず驚いたのが、”各オブジェクトにしっかりとテキストを設定している”ことです。

ゲームを作ったことがある方なら分かると思いますが、結構めんどうなんですよね。

しかも、本作のテキストはそこそこ手が込んでいます。

◯◯だ。

◯◯が置いてある。

などと、簡素な文章ではなく、それなりに書き込んでいます。

↑のテキストは笑いました。

 

ストーリーの進行上、調べて欲しいものには”吹き出しアイコン”を表示してくれたり、クリア後に”エンディング分岐の条件”を教えてくれたり。

全体的に、ホスピタリティ溢れるゲーム作りをしています。

そういった意味でも、ホラーゲーム初心者だけではなく、ゲームそのものがあまり得意ではない方でも楽しめる作品だと言えます。

 

ここから書くことは、ほぼ言い掛かりですし、ホラー好き、あるいは自分もゲームを作っている身として気になった部分なのですが。。

メタ的な部分が物足りなかったです。

メタ的視点からアドバイスをすることによって恐怖を排除する。

それ以上のものが無かったのは少し寂しかったです。

たとえば、幽霊が主人公たちを導くためにメタ的なアドバイスをしていた、など。

メタ的要素がストーリーにも落とし込まれていたら、もっと良かったです。

 

そして、”制作者さんが考えるホラー理論”のようなものをもっと展開して欲しかったです。

ホラーというのはこういうことをするから怖いんだ、だからこうすると怖くなくなるんだ、といったものをもっと見たかったです。

一応、あるにはあるのですが、自分には物足りなかったです。

自分が本作に期待していたのは、メタ的要素を通じて、制作者さんの意図や思想を汲み取りながら遊ぶことだったので、どうしても不満が残ります。

 

もし次もホラーアドベンチャーゲームを作ってくれるのなら、本作とは逆に、思いっ切り怖がらせる作品を作って欲しいです。