ウォーキングシュミレーションタイプのホラーゲームです。
一人称視点でゲームを進めます。
原枝恚子さんの怪死事件の真相を解くために、原枝恚子さんの身に何が起きたのかプレイヤーが追体験します。
グロ要素はありません。少しだけジャンプスケアがあります。
・サクッと遊べるゲームをプレイしたい方
初見でも30分から1時間もあれば終わります。
・ミニマルで簡素なゲームが遊びたい方
一本道のゲームなので、やり込み要素や考察をする必要がありません。
作者のやりたいことが簡潔にまとめられています。
・短時間のゲームでありながら作者のやりたいことが上手くまとめられている
・常に緊張感があって恐怖を感じられる
・間のつなぎ方があまり上手くない
(詳細は感想にて)
・基本的には部屋をウロウロしていればストーリーが進む、何も起こらないからといってゲームを投げ出さないように
・ヘッドホンでプレイした方が臨場感があって楽しめる
とてもミニマルで簡素なゲームです。
1時間もあればクリアできます。
200円以下で販売されているこのゲームは、作者のやりたいことが上手くまとめられています。
余分なものを削ぎ落とし、作者のアイデアをゲームという媒体に落とし込んで、プレイヤーに体験させてくれます。
プレイ時間が短い、やり込み要素が無い。
これらをネガティブな方向に捉えるのは早計です。
ホラーゲームは長くプレイしていると、どうしても恐怖感が薄れてしまいます。
本作はゲームに慣れてしまう前に、エンディングにたどり着きます。
それだけに、ずっと恐怖感を保ったままゲームを楽しむことができました。
基本的には部屋をウロウロしていれば、部屋の電話が鳴ってストーリーが進みます。
その流れは悪くないのですが、もう少し部屋でのイベントを増やすべきだと思いました。
棚から物が落ちる、蛇口から水の音が響く、などなど。
部屋ではほぼ何も起こらないので、電話が鳴るのを待って適当にウロウロしているだけであり、やや退屈だったのは否めません。
好意的に捉えるなら、静的で上品な怖さを演出しているとも言えますが。
個人的には十分に満足できた作品です。
幸福な1時間を過ごすことが出来ました。