一人称視点のホラーゲームです。
アクション要素は一切なく、探索のみです。
非常にミニマルな作りをしていて、30分もあればクリアできるゲームです。
ジャンプスケア(ドッキリ)も無いので、苦手な方もプレイできると思います。
全体的にそれほど怖い作品ではないです。
ストーリーは、霊感のある主人公が心霊写真を撮るために友人と共に廃村を訪れると怪異に遭うというものです。
・ホラーは好きだけれど、あまりに怖いものは苦手な方
・ジャンプスケアが苦手な方
・雰囲気による怖がらせ方が好きな方
・廃村や日本の田舎にノスタルジーを感じる方
・サクッと遊べるゲームを探している方
(エンディングを回収しても1時間もかからずに終わると思います)
・余計なものが削ぎ落されているミニマルな作り
・上品かつ雰囲気で怖がらせる日本的な怖さ
・日本の田舎のノスタルジーを感じられる
・環境音を上手く利用した没入感
・透けを利用した演出(詳しくは珠音真珠の感想にて)
・あまりに簡素過ぎてリプレイ性も考察要素もほぼ無い
(こういう作りのゲームであると思えば決して悪い点ではないですが、ゲームをやり込みたい人や考察するのが好きな人にはおススメしません)
・セーブやチェックポイントが無い
(短いゲームなのでそれほど気になりませんが、また遊ぶときにタイトル画面から始めなければならないのは心理的に面倒に感じてしまいます)
・せっかくの恐怖演出が地味過ぎて気付きづらい(楽しめない可能性がある)
(一瞬だけ顔が浮かんで消えるなど、気付きづらい恐怖演出が多いです、ちょっともったいない…)
・shift+移動ボタンで屋外のみダッシュができます
・ライトは点けっぱなしで大丈夫です
(電池の消費などのデメリットはありません)
・ヘッドホンがある方は絶対にヘッドホンを使用してプレイすること
(ゲームの音が小さいのもあり、スピーカーではかすかな環境音を楽しめません)
・グッドエンディングに対するヒントを…
手帳と木彫り人形をすべて集める必要があります。
手帳は普通に探索していれば自然と全て見つかると思います。
問題は木彫り人形の方です。
1つは屋外にあり、2つは屋内にあります。
ゲームのスタート位置からすぐに渡ることになる橋の下を良く見ると…
非常にミニマルかつ簡素でチープな作りのホラーゲームです。
これはもちろん褒め言葉であることを強調しておきます。
上に貼り付けた車の画像も、とても走れるようには見えないほどチープなテクスチャで作られていますが、それで良いんです。
ボクはこういうタイプのゲームを定期的に遊びたくなります。
だって、おじですからね。
他の人はどうだか分かりませんが、おじにとってはこういうのがエモいんです。
夏になると、こんなホラーゲームが遊びたくなるんですよ。
全体的にPS2初期くらいのグラフィックで作られたゲームです。
サクっと初見でも30分程度でクリアできます。
エンディングを回収しても1時間程度で終わるでしょう。
そんなミニマルで簡素なゲームであるにも関わらず、語りたいことがちゃんとあるんです。
日本的な上品かつ雰囲気で怖がらせるタイプの作りをしています。
ジャンプスケアがありません。
すべて雰囲気と音で恐怖を再現しています。
とくに素晴らしいのが透けを利用した雰囲気づくりです。
このように外部から中が見えるんですよ。
これはあまり見かけないタイプの作りだと思いましたね。
「中に何があるか(いるか)分からないから、入るのが怖い」、こういう作りをしているホラーならいくらでもありますが、本作は違いますね。
この新鮮な演出には感動しました。
しかも、しっかり透けを利用したホラー演出もあるんです。
ビジュアル的にもなかなか練られていて楽しめるんですよね。
これなんかは分かりやすいホラー表現ですよね↓
何があったのか一発で分かります。
そんな日本的で上品な怖さが好印象です。
最後に注意点として、ヘッドホンがある方はヘッドホン推奨プレイであることを強調しておきたいです。
ゲームの音が小さく設定されているのもあり、スピーカーではかすかな環境音が楽しめません。
ボクは最初スピーカーでプレイしていたのですが、バグで音が出ていないのかと勘違いするほど音が小さいゲームです。
絶対にヘッドホンでプレイして欲しいですね。
環境音を利用した素晴らしい臨場感を楽しめますよ。
たった30分~1時間程度の簡素なゲームですが、エモさと郷愁を感じられた良ゲーでした。
光るものがたしかに感じられる良作です。