ゲームで生き残る

作者のやりたいことが簡潔にまとめられたゲーム「原枝恚子さん怪死事件」感想 レビュー

 

1.「原枝恚子さん怪死事件」ってどんなゲーム?

ウォーキングシュミレーションタイプのホラーゲームです。

一人称視点でゲームを進めます。

原枝恚子さんの怪死事件の真相を解くために、原枝恚子さんの身に何が起きたのかプレイヤーが追体験します。

グロ要素はありません。少しだけジャンプスケアがあります。

 

2.どんな人におススメ?

・サクッと遊べるゲームをプレイしたい方

初見でも30分から1時間もあれば終わります。

・ミニマルで簡素なゲームが遊びたい方

一本道のゲームなので、やり込み要素や考察をする必要がありません。

作者のやりたいことが簡潔にまとめられています。

 

3.良かったところ

・短時間のゲームでありながら作者のやりたいことが上手くまとめられている

・常に緊張感があって恐怖を感じられる

 

4.ちょっと気になったところ

・間のつなぎ方があまり上手くない

(詳細は感想にて)

 

5.今からプレイする方へアドバイス

・基本的には部屋をウロウロしていればストーリーが進む、何も起こらないからといってゲームを投げ出さないように

・ヘッドホンでプレイした方が臨場感があって楽しめる

 

6.珠音真珠の感想

とてもミニマルで簡素なゲームです。

1時間もあればクリアできます。

200円以下で販売されているこのゲームは、作者のやりたいことが上手くまとめられています。

余分なものを削ぎ落とし、作者のアイデアをゲームという媒体に落とし込んで、プレイヤーに体験させてくれます。

 

プレイ時間が短い、やり込み要素が無い。

これらをネガティブな方向に捉えるのは早計です。

ホラーゲームは長くプレイしていると、どうしても恐怖感が薄れてしまいます。

本作はゲームに慣れてしまう前に、エンディングにたどり着きます。

それだけに、ずっと恐怖感を保ったままゲームを楽しむことができました。

 

基本的には部屋をウロウロしていれば、部屋の電話が鳴ってストーリーが進みます。

その流れは悪くないのですが、もう少し部屋でのイベントを増やすべきだと思いました。

棚から物が落ちる、蛇口から水の音が響く、などなど。

部屋ではほぼ何も起こらないので、電話が鳴るのを待って適当にウロウロしているだけであり、やや退屈だったのは否めません。

好意的に捉えるなら、静的で上品な怖さを演出しているとも言えますが。

 

個人的には十分に満足できた作品です。

幸福な1時間を過ごすことが出来ました。


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