見下ろし型視点のツクール性和風アドベンチャーゲームです。
アイテムを使用したり、パズルを解くことによってゲームを進めます。
幼い頃から、幽霊や妖怪が見える主人公の女の子が、黒森町に閉じ込められてしまいます。
過去に遡る能力を手に入れ、黒森町の歴史を紐解くことによって、脱出をはかります。
バブル崩壊直後を舞台としており、実際に起きた事件である、「オウム真理教による地下鉄サリン事件」をモチーフとして取り扱われています。
苦手な方は注意が必要かもしれません。
・美麗なドット絵を堪能したい方
・綺麗な女の子が見たい方
・猫好き
・妖怪好き
・ジブリ好き
・昭和生まれの方
・田舎育ちの方
・美麗なドット絵とデザイン
・和風で郷愁を誘うBGM
・ストーリー全般
・ユーザーフレンドリーな作り
・(ここも探索したかった)…という場所がチラホラある
ほぼ言いがかりです。
それほど、本作の世界観が魅力的でした。
・調べられるもの、話しかけられる相手は全部チェックすること
・できれば夜にプレイして欲しい
↑のスクショを見て、
(うわっ、良い雰囲気だなぁ、こういうの好き)と思ったのならプレイするべきです。
平成初期を舞台とした本作は、エモく郷愁を誘います。
細部まで作り込まれた美麗なドット絵を眺めているだけで眼福です。
主人公を始めとして、出てくる女の子がみんなかわいいです。
ちょっとだけデザインが古いのも良いんですよね。
世界観によく合っています。
本作は、バブル崩壊直後の激動の時代に翻弄される人々の物語を追体験します。
カルト教団による毒ガス事件など、実際に起きた事件もフィーチャーされています。
感じ方は人それぞれですが、ボクには時代の被害者という側面が強く感じられました。
現代でも同じことが繰り返されているとさえ思います。
過度な競争を強いられ、常に不安に苛まされる。
社会から脱落した者が悲しい事件を起こす。
みんな幸せになりたかっただけなのに。
ただ、本作の良いところは、みんなメソメソしていないところです。
主人公は冷静沈着だし、出てくるキャラクターもコミカルで前向きです。
陰鬱なストーリーながらも、ちゃんとそれと向き合って力強く生きていく者の強さを感じ取ることができました。
ゲームとしても、本当に良く出来ていると思います。
徹底的にユーザーフレンドリーです。
移動はダッシュもできるので速くて快適だし、オートセーブ機能もあるので、リトライも快適です。
理不尽な謎解きも一切ありませんでした。
この手のゲームにありがちな、「ストーリーや雰囲気は良いんだけど、ゲームの部分がダルい」なんてことは一切ありません。
過去を振り返ることによって、現代の生き方を見つめ直すことが出来る。
神ゲーの領域にあるアドベンチャーゲームだと思います。