山小屋で穏やかな休日を過ごしている家族。
そこへ怪しい4人組が現れる。
「家族の誰かを犠牲にしなければ世界が滅びる、決断して欲しい」
・賛否両論となる映画が見たい方
・考察が好きな方
シャマラン監督を馬鹿にするヤツはゆるさん。
ボクはそう思っていました。
本作を観るまでは…
映画好きの間では言わずとしれたMナイト・シャマラン監督。
名作「シックスセンス」で全世界にその名が知れ渡りました。
シャマラン作品の特徴は、その「どんでん返し」にあります。
シックスセンスを始めとして、その後に出し続けた作品も、常にどんでん返しが仕込まれています。
そして、その作風から観る人を選びます。
(くだらねぇ)と一刀両断に否定する人もいます。
映画好きの間では小馬鹿にされがちです。
しかし、ボクはシャマラン監督を高く評価しています。
豊富なアイデアと遊び心を持った素晴らしい映画監督です。
シャマラン監督が好きな理由としては、「最後まで逃げずに物語を説明してくれる」ところです。
「考察の要素(余地)がある」、そんな体の良い言い訳を盾に、風呂敷を畳まず投げっ放す作品の何と多いことか。
ボクはそう言った作品は大嫌いです。
物語を作った人は、観客に対して説明責任があると思うんですよ。
シャマラン監督は逃げません。
それがどんなに下らないオチであっても、逃げずにちゃんと描いてくれます。
とくに「サイン」なんて最高じゃないですか。
ボクは名作だと思っていますよ。
シャマラン監督と言えば、どんでん返しばかり取り沙汰されがちですが、ボクからすれば「どんでん返し」とは少し違うと思っています。
監督が描きたいものをちゃんと最後まで描くと、物語の構造的に最後どんでん返しになってしまうだけです。
すみません。
前置きが長くなりましたが、ここから本作の話になります。
そして、ネタバレしますのでご注意です。
本作は、思いっ切り投げっ放します。
結局、どういう話だったのか説明してくれません。
一体どうしたんだ?シャマラン?
メタ的な視点で考察するなら…
「どんでん返しが無い」という「どんでん返し」なのかもしれません。
サプライズが無いというサプライズと言い換えれば分かりやすいですかね。
うん!なるほど!
シャマラン監督だから最後にどんでん返しがあると思ってた!
それがまさか無いとは!
こりゃ一本取られましたな!さすがシャマラン!
なんてならねーよ!
本作はシャマラン監督のもっとも評価している部分から逃げてしまっているんですよ。
今年のクソ映画オブ・ザ・イヤー候補です。
どんでん返しとか以前に、映画としてもつまんなかったです。
おのれシャマラン!ゆるさん!
しかし、次回作が出たら結局観に行きます。