1.「怪異番号~20✕✕(ニーマルバツバツ)~」ってどんなゲーム?

ホラーテキストアドベンチャーです。

選択肢をチョイスし、文章を読みながらゲームを進めます。

そこまで残酷な描写やジャンプスケアも無いので、ホラーが苦手な方でもプレイできると思います。

怖さはかなり控えめです。

 

どこかの公衆トイレにあるという「恋愛番号」

好きな相手との相性を占うことができるとの都市伝説を信じた主人公は、恋愛番号を探しに町に繰り出す…

Steamにて配信されています。

 

2.どんな人におススメ?

・ガラケー時代、平成の空気を味わいたい方

・ガチホラーはちょっと…という方

・サクッと遊べる作品をプレイしたい方

 

3.良かったところ

・平成の空気感

・ちゃんと物語が収束する

・フルボイスのEDソング

・クリア後の”あとがたり”(作者自身による解説)が好き

 

4.ちょっと気になったところ

・プレイする人の対象年齢は低め

 

5.今からプレイする方へ

・どのエリアの話から読んでも大丈夫

・選択肢はどれを選んでも特に問題無し

 

6.珠音真珠の感想


ガラケー時代の平成の空気を纏った作品です。

 

”恋愛番号”

どこかの公衆トイレに番号が書かれていて、そこに電話を掛けると、好きな相手との相性を占ってくれます。

そんな都市伝説を信じた主人公は、各所の公衆トイレを巡ることで怪異に巻き込まれるのです。

 

振り返ってみれば、平成はそんな浮ついた都市伝説が氾濫していた時代だったように思います。

いまでは鼻で笑われるような噂話でさえ、本気で信じる人がたくさんいました。

ネットよりも、口コミなどのリアルなコミュニケーションが強かった時代なのでしょう。

恋愛沙汰、ピンクな話題には事欠きません。

 

本作は、4つの公衆トイレを訪れることから物語が始まります。

各トイレで、それぞれの怪異に巻き込まれます。

どこから訪れても問題無いので、適当にフィーリングで決めてしまって大丈夫です。

4つの怪異はどれも謎を残したまま終わります。

すべて読み終えると、隠しシナリオをプレイすることができるようになり、そこで真相が明かされます。

ちゃんと物語は収束して幕を閉じるのは好印象です。

 

良くも悪くも、プレイする人の対象年令は低めだと思います。

学生である主人公が、好きな人との相性を占うために~というストーリー。

ジャンプスケアやゴア描写はほぼ無し。

作品の空気もどこかお気楽というか、あまり緊張感はありません。

ガチホラーを期待している人は肩透かしをくらう可能性が高いでしょう。

逆に言えば、ガチホラーはちょっと…という方には合うと思います。

 

基本的には、文章を読み進めるだけでクリアできるので、ゲームが苦手な人も問題無くプレイできます。

ノベルゲーにありがちな、自分の頭で推理して…という要素もありません。

 

自分が画面に釘付けになったのがEDソングです。

ダ…ダセェ……!!!

なんてダサい曲なんだ…!!!

聴いていると気が狂いそうだ…!!!

↑褒め言葉

 

タイトルは「平成サンシャイン」

溢れる平成感

溢れるインディーズ感

そして、溢れるDIY感

その映像も含めて、自分たちで出来ることを必死にやって作り上げた感。

 

正直に言えば、ゲームプレイそのものは普通でした。

ストーリーも特段面白いとは思いません(面白いと思える年齢ではないのだろう…)。

しかし、このEDを見た瞬間に、この作品がとても愛しいものに感じられました。

買って良かった…!ちゃんとお土産はもらったぞ…!

そんな気持ちになったのです。

 

トドメは”あとがたり”です。

作者さん自身によるゲームの設定などを読むことができます。

インディーゲーム、あるいは個人製作の強みとも言える部分ですが、作者の”我”(趣味趣向や個人的な体験)を思いっ切り作品に反映させられるのは良いですよね。

作者自身が、本作を愛しているのが伝わってきます。

 

恋愛に関する都市伝説。

ピンクな噂話。

そういったものに、心からワクワクした時代。

そんな平成で青春を過ごした自分は、今日も空を見上げています。