FPS(一人称)視点のホラーゲームです。
アクション要素は無く、探索と謎解きがメインになります。
ストーリーは「一家惨殺があった屋敷を探索し、何があったのか謎を解いていく」というものです。
・とにかく怖いゲームがしたい人
かなり怖いので、怖がりの人は止めた方が良いかもしれません。
・探索や謎解きが好きな人
・考察が好きな人
・オカルトが好きな人
・とても怖い
FPS視点、美麗なグラフィック、それらが合わさって凄まじい臨場感があります。
実際に自分がその場にいるかのようです。
・怖さの質が上品
ジャンプスケア(いわゆるドッキリ、いきなり大きい音を出すなどで怖がらせる手法)に頼ることなく恐怖を演出しているのが好感を持てました。
・恐怖演出が多種多様
明かり(灯り)を消される、閉じ込められる、影が浮かぶ、などなど、多種多様な演出がプレイヤーを恐怖に陥れます。
(よくこんな演出を思い付いたなぁ)と何度も思わされました。
・操作感があまり良くない
動作がモッサリしています。
ホラーゲームに操作感を求めるのは無粋かもしれませんが、自分はイライラすることが多かったです。
・酔う
屋敷のなかをキョロキョロとアイテムを探しながら歩き回るので酔いました。
・リソース管理が面倒
回復薬などアイテムのリソース管理が面倒でした。
もちろん、リソース管理の面白さも含めてのホラーゲームなのですが、このゲームでは面白さよりも面倒くささの方が勝ってしまいました。
それと、しっかりとリソース管理をしないと詰みかねないゲームバランスもちょっと気になりました。
・謎解きやヒントが分かりづらい
気付かないときは本当に気付かないので、何度も同じところをグルグルと回るハメになりやすいです。
5.今からプレイする方へアドバイス
・ドアや引き出しなどの開閉はオプションでワンクリックで出来るように変更する
プレイが快適になります。
・どうしても詰まったら攻略サイトをみるべし
このゲームは基本的にプレイヤーに投げっぱなしの作りをしています。
クリアまで誘導してくれるような作りではなく、プレイヤーが手探りで進めなければなりません。
謎解きにしても、”どうすれば良いか分からない”というよりも、”そもそも何を求められているのか分からない”という場面が多かったです。
あまり良いアドバイスとは言えませんが、投げ出すくらいなら攻略サイトに頼ってでもクリアした方が良いと思います。
ホラー作品としてみれば大傑作だと思います。
凄まじい臨場感と恐怖に、常に緊張感を持ったままプレイすることができました。
まさに、そこに居るだけで怖いほどでした。
多種多様かつジャンプスケアに頼らない恐怖演出は美しさすら感じるほどです。
製作者のホラー愛が随所に伝わってきます。
影響を受けたとされる「P.T.」や「サイレントヒル」への愛が感じられました。
「こういうゲームを作りたい」という製作者の強い意志が感じられるのが良かったです。
ホラーとしては大傑作、それは絶対に揺るがないと思います。
しかし、ゲームとしてはイマイチというのが本音です。
たとえば、ドアの開閉はクリックしたあとにわざわざ引っ張るアクションまでしなければなりません(現在ではワンクリックで開閉できるようになりました)。
そういった操作の煩わしさを、”リアル”と感じるか”面倒”と感じるかで評価がわかれます。
ボクは面倒と感じてしまいました。
さらに、何をすれば良いのか分からない場面が多く、何度も同じところをキョロキョロとアイテムを探しながら歩き回るものだから酔ってしまいました。
怪奇現象の数々も、とても怖いですし、よくできているのですが、訳も分からないまま探索しているところを邪魔ばかりされるので、次第に恐怖よりイライラの方が勝ってしまいました。
ゲームの作りとしてはあまり良く出来ているとは思えず、面白いとは言い難いです。
全体的に、もう少しプレイヤーに親切な作りをしても良かったような気がします。
そういう部分も含めてホラーと言えばそれまでですが、ボクはゲーマーなのでゲームの部分が快適で面白くなければ嫌です。
とても上質な恐怖を味わえる傑作ホラー、しかしゲームとしては面白くなかった、これが本音です。
かなり人を選ぶゲームであるのは間違いありません。
謎解きや探索が大好きで、とにかく怖いゲームをプレイしたい方におススメしたい作品です。