鉄拳8のシーズン2が大不評とのことで炎上しています。

Steamのユーザーレビューもとんでもないことになっていますね。
まるでリーマンショック時の株価のようです。
今回は鉄拳8のシーズン2について思うところを語ります。
結論から言えば、炎上は当然です。
言い訳の余地は無いです。
炎上するだけのことを鉄拳チームはやらかしました。
自分は鉄拳を20年ほどプレイしている筋金入りの信者です。
信者の目から見ても、今回は弁解の余地がありません。
完全にやらかしたと思っています。
シーズン2の何がそんなにマズかったのか?
自分なりの視点から3つに分けて書きます。
1.対戦バランスが壊れるほどのバグ
対戦バランスが壊れるほどのバグが見つかっています。
動画プレーヤー
・ジャックの新技が逆ワンツーから割れない(超強力な押し付け連携となっている)。
・ラースの3LKからWPが繋がる。
・ポールの6WPステップ派生から立ち途中技がガー不となっている。
決して擁護するわけではありませんが、多少のバグが見つかるのは仕方が無いと思います。
どんな格闘ゲームでも、大型アップデートの後は何かしらの不具合が見つかるものです。
アップデートした瞬間から、世界中のユーザーが攻略に取り掛かるのですから、何かしら見つかるのは当然とも言えるでしょう。
ただ、今回のバグに関しては、擁護できません。
言い訳の余地はゼロです。
なぜなら、まともにテストプレイをしていれば、確実に気付けたであろうものばかりだからです。
とくに、ジャックに関しては新技です。

シーズン2で新たに追加された技なんです。
テストプレイしていないはずがありません。
絶対に気付きます。
そこを見逃すという品質に対する意識の低さ。
たとえば、
ヒート状態限定で壁際で軸がズレたときにフレームがおかしくなる
こういった特定の状況で起こるバグなら、まだ良い訳の余地があります(かと言って許されるわけでもないが)。
今回のバグはそうではありません。
普通に遊べば、普通に気付きます。
絶対に気付きます。
2.アッパー調整によって一人用ゲームになってしまった
シーズン2では、ほぼ全キャラがアッパー調整されました。
この技がヤバい。この読み合いがぶっ壊れている。
それらを並べ立てたのなら、おそらく来年くらいまで掛かるでしょう。
だから、いちいち取り上げません。
実際にプレイして思うのが、もう対戦格闘ゲームじゃないのです。
一人用ゲームです。
言い換えるのなら、キャラゲーみたいなバランスになってしまっているのです。
同じ開発会社なので、あえてタイトルを出してしまいますが、、
「ワンパンマン」の格闘ゲームがありますよね。
主人公のサイタマは本当にワンパンで相手をK.Oできます。
しかし、このバランスに関して、本気で怒る人は少ないのではないでしょうか。
原作再現ということで、キャラゲーとして笑って歓迎されるべきものだと思います(ゲームそのものが面白いとは言っていない)。
鉄拳シリーズは違います。
対戦格闘ゲームです。
キャラゲーではありません。
毎年世界大会も開催され、世界中からプロプレイヤーを輩出しているゲームです。
それが、キャラゲーのレベルまで対戦バランスが崩壊しています。
(誤解の無いように書くが、キャラゲーとの比較は、作品の優劣ではなく性質の話である)
僕の考えた最強の◯◯
みんなこのような調整です。
鬼に金棒どころではありません。
鬼に金棒とマシンガンを持たせるようなものです。
対戦ゲームとしてのバランスを整える意思が感じられないのです。
一人用ゲームだったら良いと思います。
キャラゲーだったら良いと思います。
好きにすれば良いです。
いくらでも強くして、みんなを楽しませて、愛されるキャラを作れば良いと思います。
鉄拳は対戦格闘ゲームです。
バランスを整えなければいけません。
もう対戦が成立していないです。
みんなぶっ壊れ過ぎです。
かつて、鉄拳シリーズには各キャラにちゃんと弱点がありました。
弱点という名の個性がありました。
いまはありません。
みんな最強です。
アッパー調整によって、穴なんてありません。
たぶん三國無双の世界に行っても通用するでしょう。
20年前の格闘ゲームをプレイしているかのようです。
豪鬼やリロイのように、一部のキャラが強いのではなく、みんながぶっ壊れています。
キャラゲーよろしく、フレンドと笑いながら対戦する分には楽しめるかもしれませんね(楽しいとは言っていない)。
3.開発陣とユーザーの溝が決定的に
シーズン2が始まる前に、開発陣は「シーズン2はディフェンシブなゲームになる」といったことを発言しました。
よりプレイヤーのディフェンス能力を活かせるようにすると。
多くのプレイヤーはシーズン2に期待を寄せたのではないでしょうか。
鉄拳8は最初期の段階から上手くいっていたとは言えません。
バランスはひどいものでした。
アグレッシブ調整という名目の下、ぶっ壊れ技のオンパレードです。
それでも、早い段階から調整を繰り返し、シーズン1の最後にはそれなりにバランスも整いました。
細かい不満を挙げればキリがないですが、(まぁ、だいぶ良いゲームになったよね)というくらいの評価でシーズン1を終えたと思います。
そこへ、さらにディフェンシブになるとのお達しです。
鉄拳8のコンセプトであるアグレッシブですが、やり過ぎ感も否めませんでした。
そういう方向で調整してくれるのか。良いじゃないか。
ようやく開発陣とユーザーの見ている方向が合致したような感覚を覚えた方もいるのではないでしょうか。
いざ蓋を開けてみると、
シーズン2では、ディフェンシブになるどころか、よりアグレッシブになりました。
アッパー調整によるアッパー調整でアッパー調整がアパパパパパアパパパアパ
アッパー調整なのです。
ディフェンシブになると言ったのに、アグレッシブになっている。
開発陣は嘘を吐いた。
事実だけを切り取るのなら、その通りなのですが、それが意味するところはもっと根深いと思います。
これをディフェンシブな調整だと言うのなら、とても理解できない。
開発陣とユーザーの感覚が大きく剥離している。
そう感じてしまったユーザーも多いと思います。
シーズン1でようやく芽生えてきた信頼が、また地に落ちてしまった。
自分のような鉄拳信者ですら、もう理解できないですもん。
開発陣が何を考えているのか本当に分かりません。
何をどうすれば、これをディフェンシブだと言って出せるのか?
なぜ整いかけていたバランスをここまで壊すことができるのか?
なぜユーザーが不満だと感じている部分を逆に伸ばしてしまうのか?
本当に分かりません。
さいきんは自分の名前も分からなくなりました。
古参勢のメタ視点から言えば、鉄拳シリーズは最初の1年はヤバいのです。
1年経って、バージョンアップして神ゲーになるのです。
鉄拳5→鉄拳5DR
鉄拳6→鉄拳6BR
など。
これまでそういう歴史を繰り返して来ました。
それだけに、シーズン2には期待していたのですが…
(※もちろん、そういった歴史があるからと言って、1年目にクソを投げつけて良い訳ではない)
リロイジャパンなんて比になりません。
今回に関しては、弁解の余地なくやらかしました。
いまがどん底でしょう。
きっと鉄拳史に残る黒歴史として後々イジられることになるでしょう。
これ以上に落ちるところが想像できません。
これ以上に落ちるとなると、ハラダさんとナカツさんと豪鬼さんをDLCとして出すくらいしか思い付きません。
だから、きっと大丈夫でしょう。
あとは上がるだけです。
ちなみに、自分は何があっても鉄拳シリーズのファンボーイです。
ずっとプレイしますよ。
まさかシーズン2になって初めて書く記事がこういったものになるとは思いませんでした。
自分は、このブログを運営するにあたって、絶対に嘘は吐かないし、全部本音で書くと決めています。
だから、ついつい辛口になってしまうのですが…
自分の遊んだゲームがいかに駄目なのか?
そんなことを並べ立てても仕方がないじゃないですか。
ましてや、20年も遊び続けている大好きな作品を。
こういうことになって本当に悲しいです。
ネガティブな空気を助長したくはないですが、ガチファンの一人として思うところを書いてしまいました。
でも、
あとは上がるだけですよ。
みんなで盛り上げていきましょう!
自分は少なくともずっと鉄拳のファンボーイです。
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