eスポーツのレーシングゲームのチャンピオンである主人公が、実際のカーレースに出場して優勝を目指す映画です。
実はeスポーツ要素はあまりなく、ガチの車映画だと思った方が良いです。
・とにかく車が好きな方
・ドリフトなどが好きな方
・ガチの車映画が見たい方
※eスポーツに関心のある人は肩透かしを食らう可能性が高いです。
最初にお断りさせていただくと、批判的な意見が多くなります。
しかし、それは100%ボクの感性の問題であることを明記しておきます。
映画そのものは非常にクオリティが高く、本格的過ぎる素晴らしい作品であることは間違いないです。
ボクは昔からゲームが大好きで、eスポーツを応援する気持ちで本作を見に行きました。
結果的に言うと、【eスポーツに関心はあるが、車にはあまり興味の無い】、ボクのような人間は本作を楽しめない可能性が高いと思います。
本作は「eスポーツ」と「車」の割合が、1対9くらいで構成されています。
eスポーツ要素はほぼ無いと言っても良いです。
「車」、「レース」、「ドリフト」、それらを全面に押し出した、あまりに好事家が喜ぶガチ過ぎる作りをしています。
迫力のあるレースやドリフトは、映画館の大スクリーンで鑑賞しているのもあって、最初は興奮しながら見ていました。
しかし、そればかりで段々と飽きてしまう自分がいたのも事実なのです。
本作は「車グラビア」、「レースグラビア」、「ドリフトグラビア」と言い換えても良いかもしれません。
徹底して、格好良く走る車を鑑賞させることだけを主目的にしているのです。
余計なものはバッサリ削ぎ落とされています。
ドラマ(ストーリー)は味付け程度だし、恋愛要素だってほぼありません。
そこで、eスポーツ要素も削ぎ落されているのは、個人的には寂しく思いました。
車を格好良く魅せる、そのためだけに他の要素(ストーリーなど)があるのです。
車好きであればたまらない作品でしょう。
それ以外の方は眠くなる可能性があります。
一応、さまざまシチュエーションが用意されているんですよ。
「レース」はもちろんとして、「コースに設置されたペットボトルを倒す」というような神業を披露してみせたり、「峠」を走ったり。
グラビアでコスチュームを変えたり、ポーズやシチュエーションを変えたりして楽しませるように、本作でもたっぷり「車グラビア」を堪能させてくれるのですが…
車にそれほど興味の無い人は楽しみ切れないんですよね…
「ワイルドスピード」という人気のカーアクション映画があります。
あの映画は「車でどれだけお馬鹿なことができるか」という(もはやファンタジーな)作品ですが、実は巧妙に作られていることを実感しました。
だって、車に興味ない人でも飽きずに見られますし、女の子とだって見に行けますもん。
「ワイルドスピード」をどんな人でもワイワイ楽しめる「マリオカート」だとするなら、
「アライブフーン」はまさに「グランツーリスモ」なんですよ。
渋すぎるし、ガチ過ぎるんです。
レースへの知識が無ければ理解できないシーンがあるのも気になりました。
レース中に先攻中のライバルがブレーキを踏み、それにつられた主人公がクラッシュするシーンがあります。
劇中でライバルがブレーキを踏んだ行為が避難されるのですが、何の問題があるのか良く分かりませんでした。
レースに詳しい人間なら、ライバルの行為がいかに問題があるのか理解できると思いますが、そうではない人間には分かりません。
せめて軽く解説を入れるべきだと思います。
決して万人ウケする作品ではありませんが、マニアにはたまらない作品がアライブフーンです。
最後にムビチケと特典のステッカー
これも好事家にはたまらないんだろうなぁ…と思うとリテラシーの無い自分が悔しかったり…