ボクは長く格闘ゲームを続けてきました。
さまざまな人に教えたし、辞めて行く人も見ました。
そこで、初心者がおそらく最初につまづくであろう部分について解説したいと思います。
初心者の方がよくあげる悲鳴として、
「何でこっちの攻撃が当たらないの?」というものがあります。
ボクは何度も聞きました。
とくに、
「何でこっちの攻撃が当たらないの!?相手の攻撃ばっかり優先される!こっちが先に攻撃してるのに!」
このような悲鳴は日常茶飯事でした。
結論から「格闘ゲームは単純なターン制のゲームではない」ということだけは覚えて欲しいと思います。
たとえば、「RPG」は明確に自分のターンと相手のターンがありますよね。
ドラクエであれば、勇者のターンとモンスターのターンが入れ替わりながら戦闘を行うわけです。
ポケモンも同様で、自分のポケモンと相手のポケモンの好守がターンによって切り替わります。
格闘ゲームは少し違うんです。
ターンは存在しますが、リアルタイムで複雑に入れ替わるため、とても分かりづらくなっているのです。
ストVで解説していきますね。
たとえば、相手の攻撃をガードしたとします。
強烈なラリアットです。
相手の攻撃を防いだのだから、次は自分が反撃する番だと思うかもしれません。
しかし、反撃しようとすると逆に殴られてしまいます。
実は、このラリアットはガードをした方が不利になる技なのです。
逆にガードをさせた側が有利になります。
ややこしいですね。
とりあえずコレだけは覚えてください。
必ずしも「キミが攻撃したんだから、次はボクが攻撃する番だよね?」という流れで格闘ゲームは動いているわけではない、ということです。
鉄拳も同様です。
強烈な飛び膝蹴りをガードした状況です。
飛び膝蹴りをガードしている側が不利です。
飛び膝蹴りをガードさせている側が有利です。
「キミの攻撃をガードしたんだから、次はボクが反撃する番だよね?」という思考で反撃すると、逆にやられてしまいます。
難しいですね。
分かりづらく、ややこしいです。
「格闘ゲームはターンの切り替わりがとてつもなく分かりづらい」のです。
「ダークソウルシリーズ」、「モンスターハンターシリーズ」をイメージしても分かりやすいかもしれません。
これらのゲームで敵に勝てない原因はシンプルです。
「攻撃してはいけないタイミングで攻撃している」からです。
「どのタイミングだったら攻撃しても良いのか」を見極めなければ勝てないんです。
格闘ゲームも一緒なんです。
攻撃してはいけないタイミングで攻撃していたら勝てません。
自分の攻撃が当たらず、相手の攻撃ばかり優先されるのは、攻撃してはいけないタイミングで攻撃しているからです。
格闘ゲームは、
攻撃をガードさせた側が有利になる技があります。
攻撃をガードさせた側が不利になる技もあります。
攻撃をヒットさせた側が有利になる技があります。
攻撃をヒットさせた側が不利になる技もあります。
もう、わけがわからないですよね。
さらに、ストVでは無敵技、Vシフト、Vリバーサルの存在もあるので、強引に好守を切り替えることもできます。
鉄拳ではパワークラッシュや横移動も含めて読み合いが展開します。
どちらが攻めているのか、どちらが守っているのか、好守がリアルタイムで目まぐるしく入れ替わるのが格闘ゲームです。
単純なターン制ではないことだけは覚えておいてください。
たまに格闘ゲームを簡単だと言う人がいます。
断言しますけど「嘘」です。
その人が極めて高い才能を持っているだけです。
格闘ゲームは難しいです。
しかし、それだけにやりがいがあると言えます。
ストVが発売されたのは2016年です。
鉄拳7が稼働したのは2015年です。
それが2022年の現在も続けられています。
いまだに遊んでいるプレイヤーがたくさんいます。
いまだに大会やイベントが開かれます。
それだけ奥が深く、遊び尽くせないのが格闘ゲームなんです。
今回は、格闘ゲームは単純なターン制ではないということだけは、覚えてもらえると嬉しいです。
好守を見極めるのは凄く難しいですが、そこが面白いところでもあります。
そこが格闘ゲームの沼とも言える部分です。