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【格ゲー考察Part.64】リリの”テンペスト”の神調整と”平八奈落”の残念さについて語る【鉄拳8】

鉄拳シリーズのリリというキャラクターには”テンペスト”という技があります。

主に背向けからの二択で使用する技です。

ヒットでコンボに移行でき、この技で逆転されて頭を抱えたことがあるプレイヤーも多いと思います(リリ側はニッコニッコである)。

 

空中ヒットした場合、”叩きつけやられ”を誘発するのも地味に強い部分ですね。

ライトゥーなどのジャンプステータスで暴れようとした相手には、フロアブレイク(フロアブラスト)を誘発することができます。

 

リリの代表的な強技であるテンペストですが、前作の鉄拳7鉄拳8では、少しだけ仕様が異なります。

テンペストは、ガードさせた相手を強制的に”しゃがみ状態”にします。

鉄拳7の場合は、ガードで-10F

立ち途中の最速反撃技であるトゥースマ(トゥースマッシュ)などはガードされます。

確定反撃は、”しゃがパン”となるのです。

 

対して、鉄拳8ではガードで-11Fとなりました。

この調整によって、トゥースマで反撃することができるようになったのです。

個人的に、この調整をした方は、表彰モノの神調整だと思います。

事実だけを切り取るなら、鉄拳8になってからテンペストが微妙に弱体化したのですが、その意味するところはもっと深いです。

初心者さんや新規さんにとって、分かりやすい仕様となったのです。

ガードで強制しゃがみというだけでも難しいのに、確定反撃がしゃがパンって意味が分からないじゃないですか。

前作までの仕様だと、ヒットでコンボ確定、ガードされても反撃が返せない、究極のボッタクリ技となっていました(言うまでもなく、これは初心者さんや新規さんの目線で見た場合である)。

 

鉄拳8のテンペストの調整は素晴らしいです。

神調整です。


 

続いて、残念だと思うのが平八の奈落です。

平八の奈落の二発目をガードすると-10Fとなります。

トゥースマなどは返せず、確定反撃は”しゃがパン”となります。

 

平八の奈落の仕様は、昔からの伝統です。

昔からこの性能なのです。

いにしえのプレイヤーたちは、きっちりしゃがパンを確定反撃として入れてきます。

 

しゃがパンを入れて、有利フレームを取って、さらに攻め込もう。

しゃがパンを入れて、有利フレームを取って、しゃがみからの二択を狙おう。

 

を使っているプレイヤーであれば…

なめんな!こちとら”最強しゃがパン”があるんじゃい!!

なんてニッコニコで最強しゃがパンを返すかもしれません。

※余談だが、最強しゃがパンの名前は「神逐・地」(かんやらい・つち)である(さらに余談だが英語名は”Divine Exile-Earth”である)カッケェー

 

ともかく、これまでのプレイヤーであれば、各々が勝手に攻略を進めるでしょう。

昔からの仕様なので、とくに疑問も持つことも無いかもしれません。

 

しかし、初心者さんや新規さんからすればどうでしょうか??

 

平八奈落(二発目)もヒットでコンボです。

ヒットでコンボ確定、ガードしても反撃が返せない、おまけに下段始動。

初心者さんや新規さんにとっては、あまりに理不尽な仕様となっているのではないでしょうか。

これは昔からの伝統に胡座をかいた手抜き調整に他ならないとさえ思います。

 

鉄拳は本当に難しいゲームです。

たった1つの技、たった1つの連携を知らないだけで、一方的に蹂躙されます(それが初心者さんならなおさら)。

特殊な対応が必要になる、混乱をまねくような仕様は、なるべく取り除いた方が良いのではないでしょうか。

そういった意味で、リリの”テンペスト”は神調整であり、平八の”奈落”は残念に思うのです。









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