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【格ゲー考察Part.15】新たなコンボシステム「トルネード」を解説【鉄拳8】

鉄拳8では、新たなコンボシステムとして「トルネード」が追加されました。

相手を縦回転で吹き飛ばして、追撃を加えることができます。

右アッパーで浮かせた後に、蹴りを当てて吹き飛ばした状態がトルネードです。

縦回転しながら相手が吹き飛んで、さらに追撃が加えられているのが確認できると思います。

 

今回は新システムである「トルネード」ついて考察します。

トルネードがもたらした5つの変化について、前作である鉄拳7との比較も交えながら解説します。

 

1.コンボ難易度の緩和

前作である鉄拳7では「スクリュー」というシステムがありました。

相手をきりもみ状態で吹き飛ばして追撃を加えるシステムです。

トルネードによく似ています。

しかし、トルネードと比較すると、吹き飛ばす距離が違います。

 

トルネードの方が吹き飛ばす距離が短いです。

相手を横回転で吹き飛ばすスクリューに対して、縦回転で吹き飛ばすトルネードの方が、吹き飛ばした後の相手との距離が近いのです。

↑の動画で比較すれば、距離の長さが一目瞭然です。

 

鉄拳8のトルネードの方が吹き飛ばす距離が短いので追撃が簡単です。

つまりコンボ難易度が低くなりました。

 

鉄拳7ではスクリュー後の追撃が難しいキャラが多かったので、これは良い調整です。

初心者の方もコンボをキメやすくなりました。

 

2.運びすぎの抑制

鉄拳7のスクリューは、相手を大きく横に吹き飛ばすので、かなりの距離を運ぶことができます。

キャラによっては、ステージの端から端まで運ぶことも可能です。

ハッキリ言って運び過ぎでした。

 

鉄拳8のトルネードは、鉄拳7のスクリューほど運びません。

個人的には、トルネードの方がテンポが良くて好みです。

 

3.ヒートシステムとの兼ね合い

鉄拳8では「ヒートシステム」というものがあります。

空中の相手に当てると、バウンド状態となり、さらに追撃を加えることができる「ヒートバースト」

特定の技を当てると、ダッシュしてさらに追撃を加えることができる「ヒートダッシュ」

どちらもトルネードと組み合わせて使用することが可能です。

(※ヒートシステムはもっと複雑でさまざまな要素がありますが、ここでは触れません)

ヒートバーストを使った場合、相手はバウンドやられ状態となります。

そこから、さらにトルネード技を当てて追撃を加えることが可能です。

 

もちろん、これは手順を逆にしても成立します。

トルネード後に、ヒートバーストを使用してバウンドさせても良いです。

 

ちょっと複雑で難しいですが、一度のコンボでバウンドとトルネードの2つを経由することが出来るのです。

 

追撃が簡単で運びも抑制できるのなら、バウンドシステムでも良いと思いますが、今作はヒートバーストでバウンド状態を作れるので、差別化としてトルネードになったのでしょう。

 

4.アグレッシブというコンセプトに貢献

トルネード壁コンボでも使うことができます。

壁やられ中の相手に対して、トルネードを誘発させることができるのです。

鉄拳7のスクリューでは、壁コンボに使用することはできませんでした。

前作と比較すると、鉄拳8の方が壁コンボのダメージが上がっています。

 

最初は少し強すぎるような気もしましたが、攻めた側のリターンが大きいというのは、アグレッシブという鉄拳8のコンセプトに沿っているとも言えます。

 

5.新鮮味

メタ的な視点ですが、トルネードという新システムによって新鮮な気持ちでプレイできます。

新キャラのアズセナのコンボが気持ち良いんじゃ~

新しいシステムを利用して、新しいコンボを開発するのは、いつになっても楽しいものです。

新作ですから、何かしらの変化を感じさせなければ、プレイヤーは飽きてしまいます。

トルネードというシステムを研究しているのは素直に面白いです。

 

 

■最後に

ボクはトルネードという新しいコンボシステムは素晴らしいと思っています。

前作のスクリューとあまり変わっていないように見えるかもしれませんが、間違いなくトルネードの方が良いです。

つまり、鉄拳8はちゃんと前作よりも進化しているし、良くなっていることを最後に強く伝えたいです。

 

ボクは前作である鉄拳7をアーケードの頃からプレイしています。

9年も鉄拳8を待ちました。

鉄拳8をプレイできて、いま本当に幸せです。

微力ながら、鉄拳8の攻略を記事を書いて、少しでもシーンに貢献したいです。

 

これからよろしく鉄拳8。

分かりづらい長文をここまで読んでくれてありがとうございます!

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