鉄拳8のキャラについて語ります。
今回は、「カズヤ」、「ブライアン」、「スティーブ」、「デビル仁」の4キャラを取り上げます。
2025年1月10日時点での感想です。
■三島一八
前作から大きく変わった点を挙げるなら中段が強化されたことである。
とくに鉄拳プレイヤーの度肝を抜いたのが、まさかの胴抜き(66RP)の追加。
(カズヤに胴抜きを搭載しただけでここまで変わるのか…!)と舌を巻いたのを覚えている(この調整には賛否があるところだとは思うが)。
たった一つの技を追加しただけで一気に変わる。
これも格闘ゲームの面白いところである。
アップデートにより、新技である奪命拳(6N23WP)が強化されたのもグッド。
奪命拳は、文字通り平八の命を奪った技である。
この名を冠した技が弱いなどあり得ない。良調整。
胴抜きを含め、中段が強化されたことには賛否あると思うが、現在の競技シーンではこれくらいやらないとインフレに追いつけないのだと思う。
■ブライアン・フューリー
基本的には前作とほぼ変わらない…が!!
キャノンストレート(214LP)というスーパー素敵技が追加されたのが大きい。
上段だが、発生が早く、ガードで有利、ヒットで追撃、カウンターでコンボと、文句の無い強さ。
最風レベルの強技と呼んでも過言ではないと思う。
見た目も格好良く爽快感ばつぐん。
アグレッシブというコンセプトにも合っているウルトラ素敵技である。
これもカズヤと似たような感想になってしまうが、たった一つの技を追加しただけでここまで変わるのか、と思わされる事例の一つ。
キャノンストレートは最高です。
もともと完成度の高いキャラなので、実はあまり語ることが無かったりする。
相変わらず扱いは難しいが、すべての要素が万遍なく揃った良キャラ。
ちなみに今作から追加されたスネークアイ(条件を満たすことによって特定の技が強化される、クラウディオのスターバーストに近い)であるが、以前から挑発後に特定の技が強化されるという要素はあった。
そういう意味でも、そこまで新鮮味は無かったりする。
余談だが、ブライアンは背面投げからコンボが繋がる↓
■スティーブ・フォックス
度重なるアップデートによって大幅に強化されたキャラ。
今作でライオンハートという新たな構えが追加されたが、最初期はあまりのポンコツ性能に失笑を禁じ得なかった。
しかし、現在は性能を見直され、ちゃんと使えるものとして実装されている。
ライオンハートからのリターンを上げたのは良いと思う。
しかし、キャンセルできるようにしたのは禁断の調整(もうヤケクソ)にも感じる。
立ち途中の確定反撃が強化されたのも使い手として助かる。
だが、個人的な好みを言えば、穴を埋めるような調整よりも個性を伸ばして尖らせた方が嬉しかったりする(話が飛び火すると、ファランに立ち途中の浮かせ技を付けるのも好きな調整ではない)。
それくらいしないと、インフレした現在の鉄拳シーンでついていけないのは分かるのだが。
↑のようなおもちゃの方が好ましい(青シーイーグルは本当に最高のおもちゃだった)。
現段階で言えることは、新生スティーブを楽しめる程度には整ったと思う。
かなり調整が難しいタイプのキャラなので、これからのアップデートも楽しみではある。
■デビル仁
つまんない。全然駄目。
技構成も戦術もシンプル過ぎる。
おもちゃが足りない。
最初期に強い部分(尖った部分と同義でもある)を根こそぎ奪われて凡庸なキャラになってしまった。
ヒートスマッシュが調整されるのは分かる。
リーチが長く横にも強い、受けるしかないからだ。
これは相手からすれば理不尽極まりなく面白くない。
しかし、奈落はイジらなくても良かったと思う。
奈落が強いのは個性として納得できる(個人的にだが)。
鉄拳7のリロイ、カムラムと同じ歴史を繰り返している。
強い部分を削ぎ落とした結果、ただのつまらないキャラに成り下がっている。
新しいおもちゃである忌鴉(6LK)も全然駄目だ。
あまりに用途が狭すぎる。もっと色んなことが出来て良い。
この質問に答えて欲しい。この質問が現在のデビル仁の問題点そのものだ。
「デビル仁を使う意味はあるのか?」
じゃあ仁で良くね?カズヤで良くね?平八で良くね?麗奈で良くね?
調整の腰が引けすぎ。
もっと尖らせて良い。
もっと気持ち良い瞬間を増やして欲しい。
足りない。全然足りない。
鉄拳8に参戦出来ていない。
要調整。