格闘ゲームで生き残る

【格ゲー考察Part.39】「なんで仁だけこんなに弱いんすか!?おかしくないすか?!」という新規勢の叫びが面白かった【鉄拳7の思い出】

鉄拳7の思い出を語ります。

↓のトレーラーを見てください。

これは当時アーケード(ゲームセンター)で稼働中だった鉄拳7に風間仁が追加されたときのトレーラーです。

鉄拳7では風間仁が追加キャラでした(稼働初期は風間仁が使えなかった)。

 

このトレーラーを見た仁使いたちは小躍りしていました。

仁が参戦するということに、そして最右(6N23RP)がコンボ始動技となったことに。

 

最右がコンボ始動になるの?!仁やべぇよ!!

Sキャラ確定なんじゃないか!?

当時はちょっとだけ騒がれました。

 

鉄拳5から仁を使い続けているボクも、テンションが上がったのを覚えています。

ついに最右もコンボ始動技になったか…!

そして何てダサいコスチュームなんだ…!

そう思いました。

 

そして仁が追加され、ウキウキで最右を振り回していると、鉄拳7から遊び始めた新規さんが話しかけて来ました。

何で仁だけこんなに弱いんすか?

何で仁だけ最右しかコンボに行けないんすか?

仁っておかしくないすか?

 

この言葉は今でも覚えているくらい驚きました。

何がそんなに不満なのか?と。

最右がコンボ始動になった衝撃が分からないのか?と。

 

しかし、よくよく考えてみれば、新規さんの意見も理解できます。

鉄拳7の仁は、右回し突きがヒットでダウン、最速右回し突き(最右)がヒットでコンボ始動となっています。

対して、同じコマンドで似たような性質を持つ風神拳は、ノーマルヒットでも最速風神拳(最風)でもコンボ始動です。

そもそも「右回し突き」と「風神拳」は違う技である。

そんなことを思うのは、古参勢だけなのかもしれません。

新規勢からすれば、同じコマンドで同じ性質を持つ技なのに、何で右回し突きだけ最速でなければコンボに行けないのか?と思うのも分かるような気がします。

むしろ、何で仁だけ風神拳ではなく右回し突きなのか?と思うのかもしれません。

 

これまでの鉄拳シリーズから考えると、右回し突きは牽制技であり、風神拳はコンボ始動技でした。

厳密に言えば、カウンター時のみコンボに行ける技が右回し突きであり、風神拳とは似て非なるものだったのです。

 

なんで仁の右回し突きだけ最速でなければコンボにいけないのか?

鉄拳文脈をたどってきた古参勢は絶対に持たない視点です。

固定観念にとらわれたオジは考えもしません。

 

とくにオチのようなものは無いのですが、新規勢との会話は面白く、とんでもない気付きを与えてくれるという思い出話でした。

 

余談ですが、鉄拳8の仁の右回し突きは、ノーマルでも最速でもコンボに行けます。

あの日、新規さんだった彼は鉄拳8の仁を見てどう思うのだろうか?

ほら!?

やっぱり鉄拳7の仁はおかしかったんだ!!

なんて笑いながら話しているのだろうか。

 

ゲームに限ったことではありませんが、新規さん、初心者さんの視点は新鮮な気付きを与えてくれます。

なるべく耳を傾けてみるべきだと思います。

◯◯はこういうものである。

あまりに固定観念に縛られると、視野が狭くなるばかりで良いことはないでしょう。

 

鉄拳8でも、新規さんはどんどん意見を発信するべきです。

古参勢は固定観念にとらわれすぎずに、なるべく耳を傾けましょう。

きっとお互いに楽しいはずですから。






RELATED POST