鉄拳7の思い出を語ります。
↓のトレーラーを見てください。
これは当時アーケード(ゲームセンター)で稼働中だった鉄拳7に風間仁が追加されたときのトレーラーです。
鉄拳7では風間仁が追加キャラでした(稼働初期は風間仁が使えなかった)。
このトレーラーを見た仁使いたちは小躍りしていました。
仁が参戦するということに、そして最右(6N23RP)がコンボ始動技となったことに。
最右がコンボ始動になるの?!仁やべぇよ!!
Sキャラ確定なんじゃないか!?
当時はちょっとだけ騒がれました。
鉄拳5から仁を使い続けているボクも、テンションが上がったのを覚えています。
ついに最右もコンボ始動技になったか…!
そして何てダサいコスチュームなんだ…!
そう思いました。
そして仁が追加され、ウキウキで最右を振り回していると、鉄拳7から遊び始めた新規さんが話しかけて来ました。
何で仁だけこんなに弱いんすか?
何で仁だけ最右しかコンボに行けないんすか?
仁っておかしくないすか?
この言葉は今でも覚えているくらい驚きました。
何がそんなに不満なのか?と。
最右がコンボ始動になった衝撃が分からないのか?と。
しかし、よくよく考えてみれば、新規さんの意見も理解できます。
鉄拳7の仁は、右回し突きがヒットでダウン、最速右回し突き(最右)がヒットでコンボ始動となっています。
対して、同じコマンドで似たような性質を持つ風神拳は、ノーマルヒットでも最速風神拳(最風)でもコンボ始動です。
そもそも「右回し突き」と「風神拳」は違う技である。
そんなことを思うのは、古参勢だけなのかもしれません。
新規勢からすれば、同じコマンドで同じ性質を持つ技なのに、何で右回し突きだけ最速でなければコンボに行けないのか?と思うのも分かるような気がします。
むしろ、何で仁だけ風神拳ではなく右回し突きなのか?と思うのかもしれません。
これまでの鉄拳シリーズから考えると、右回し突きは牽制技であり、風神拳はコンボ始動技でした。
厳密に言えば、カウンター時のみコンボに行ける技が右回し突きであり、風神拳とは似て非なるものだったのです。
なんで仁の右回し突きだけ最速でなければコンボにいけないのか?
鉄拳文脈をたどってきた古参勢は絶対に持たない視点です。
固定観念にとらわれたオジは考えもしません。
とくにオチのようなものは無いのですが、新規勢との会話は面白く、とんでもない気付きを与えてくれるという思い出話でした。
余談ですが、鉄拳8の仁の右回し突きは、ノーマルでも最速でもコンボに行けます。
あの日、新規さんだった彼は鉄拳8の仁を見てどう思うのだろうか?
ほら!?
やっぱり鉄拳7の仁はおかしかったんだ!!
なんて笑いながら話しているのだろうか。
ゲームに限ったことではありませんが、新規さん、初心者さんの視点は新鮮な気付きを与えてくれます。
なるべく耳を傾けてみるべきだと思います。
◯◯はこういうものである。
あまりに固定観念に縛られると、視野が狭くなるばかりで良いことはないでしょう。
鉄拳8でも、新規さんはどんどん意見を発信するべきです。
古参勢は固定観念にとらわれすぎずに、なるべく耳を傾けましょう。
きっとお互いに楽しいはずですから。