鉄拳8では、新たなコンボシステムとして「トルネード」が追加されました。
相手を縦回転で吹き飛ばして、追撃を加えることができます。
右アッパーで浮かせた後に、蹴りを当てて吹き飛ばした状態がトルネードです。
縦回転しながら相手が吹き飛んで、さらに追撃が加えられているのが確認できると思います。
今回は新システムである「トルネード」ついて考察します。
トルネードがもたらした5つの変化について、前作である鉄拳7との比較も交えながら解説します。
1.コンボ難易度の緩和
前作である鉄拳7では「スクリュー」というシステムがありました。
相手をきりもみ状態で吹き飛ばして追撃を加えるシステムです。
トルネードによく似ています。
しかし、トルネードと比較すると、吹き飛ばす距離が違います。
トルネードの方が吹き飛ばす距離が短いです。
相手を横回転で吹き飛ばすスクリューに対して、縦回転で吹き飛ばすトルネードの方が、吹き飛ばした後の相手との距離が近いのです。
↑の動画で比較すれば、距離の長さが一目瞭然です。
鉄拳8のトルネードの方が吹き飛ばす距離が短いので追撃が簡単です。
つまりコンボ難易度が低くなりました。
鉄拳7ではスクリュー後の追撃が難しいキャラが多かったので、これは良い調整です。
初心者の方もコンボをキメやすくなりました。
2.運びすぎの抑制
鉄拳7のスクリューは、相手を大きく横に吹き飛ばすので、かなりの距離を運ぶことができます。
キャラによっては、ステージの端から端まで運ぶことも可能です。
ハッキリ言って運び過ぎでした。
鉄拳8のトルネードは、鉄拳7のスクリューほど運びません。
個人的には、トルネードの方がテンポが良くて好みです。
3.ヒートシステムとの兼ね合い
鉄拳8では「ヒートシステム」というものがあります。
空中の相手に当てると、バウンド状態となり、さらに追撃を加えることができる「ヒートバースト」。
特定の技を当てると、ダッシュしてさらに追撃を加えることができる「ヒートダッシュ」。
どちらもトルネードと組み合わせて使用することが可能です。
(※ヒートシステムはもっと複雑でさまざまな要素がありますが、ここでは触れません)
ヒートバーストを使った場合、相手はバウンドやられ状態となります。
そこから、さらにトルネード技を当てて追撃を加えることが可能です。
もちろん、これは手順を逆にしても成立します。
トルネード後に、ヒートバーストを使用してバウンドさせても良いです。
ちょっと複雑で難しいですが、一度のコンボでバウンドとトルネードの2つを経由することが出来るのです。
追撃が簡単で運びも抑制できるのなら、バウンドシステムでも良いと思いますが、今作はヒートバーストでバウンド状態を作れるので、差別化としてトルネードになったのでしょう。
4.アグレッシブというコンセプトに貢献
トルネードは壁コンボでも使うことができます。
壁やられ中の相手に対して、トルネードを誘発させることができるのです。
鉄拳7のスクリューでは、壁コンボに使用することはできませんでした。
前作と比較すると、鉄拳8の方が壁コンボのダメージが上がっています。
最初は少し強すぎるような気もしましたが、攻めた側のリターンが大きいというのは、アグレッシブという鉄拳8のコンセプトに沿っているとも言えます。
5.新鮮味
メタ的な視点ですが、トルネードという新システムによって新鮮な気持ちでプレイできます。
新キャラのアズセナのコンボが気持ち良いんじゃ~
新しいシステムを利用して、新しいコンボを開発するのは、いつになっても楽しいものです。
新作ですから、何かしらの変化を感じさせなければ、プレイヤーは飽きてしまいます。
トルネードというシステムを研究しているのは素直に面白いです。
■最後に
ボクはトルネードという新しいコンボシステムは素晴らしいと思っています。
前作のスクリューとあまり変わっていないように見えるかもしれませんが、間違いなくトルネードの方が良いです。
つまり、鉄拳8はちゃんと前作よりも進化しているし、良くなっていることを最後に強く伝えたいです。
ボクは前作である鉄拳7をアーケードの頃からプレイしています。
9年も鉄拳8を待ちました。
鉄拳8をプレイできて、いま本当に幸せです。
微力ながら、鉄拳8の攻略を記事を書いて、少しでもシーンに貢献したいです。
これからよろしく鉄拳8。
分かりづらい長文をここまで読んでくれてありがとうございます!