【映画】Jホラーと海外ホラーのハイブリッド、つまり最恐「オブセッション 災愛」感想、レビュー
内気な青年の主人公が、意中の女性に「愛されたい」と願いをかける。
その願いは思いもよらない形で成就することとなる。
ホラー映画です。
ゴア表現や汚い描写もあるので、ポップコーン片手に鑑賞する方は注意した方が良いかもしれません。
・世にも奇妙な物語やトワイライトゾーンが好きな方
・Jホラー的な演出が好きな方
・ジャンプスケア歓迎という方
・とにかく怖い作品が観たい方
付き合ってみた女が超絶ヤバいヤンデレだった…!!!
PVを流し見する程度だと、このような印象を受けるかもしれませんが、本作は全く違います。
もっとハードで、もっとホラーです。
ヤンデレという性癖を満たそうとしても、それが叶えられることは無いでしょう。
”ワン・ウィッシュ・ウィロー”という、どんな願いも一度は叶えてくれるアイテムが登場します。
内気な青年の主人公は、意中の女性に「自分を愛してくれるように」願いをかけます。
それがとんでもない形で成就し…というのが本作のお話です。
”世にも奇妙な物語”や”トワイライトゾーン”の1話を切り取って映画化したような作品です。
思いっ切り”ジャンル映画”です。
思いっ切り”ホラー映画”です。
「真実の愛とは何か…??」
そのような領域まで踏み込んでいないし(手を伸ばそうともしていない)、変に身構える必要はありません。
(何か面白いホラー映画ないかな~?)くらいの感覚で観に行っても十分に楽しめるでしょう。
率直に言えば、面白い上に、とてつもなく怖かったです。
Jホラーと海外ホラーのハイブリッドみたいな作りをしています。
まず、Jホラー的な演出ですが、”黒沢清”監督の映画に近いものがあると感じました。
暗闇のなかに何かが佇んでいて、自分を見つめている、など。
あくまで静的なのですが、心底ぞっとさせられるような演出が多いです。
次に、海外ホラー的な演出なのですが、ケレン味溢れるゴア描写、そして顔芸、トドメのジャンプスケアです。
ゴア描写に関しては、かなりエグいと思います。
笑えるような爽快感のあるタイプではなく、眉間にシワが寄り、頬が引き攣るようなゴア描写です。
思いっ切り食欲が無くなるような描写まであるので、ポップコーン片手に映画を観るタイプの方は注意した方が良いかもしれません。
キャスト陣の演技も素晴らしいです。
とくに彼女役の顔芸は本当に凄いです。
個人的なお気に入りは、パーティーで主人公が他の女にキスすることになったときに見せた表情です。
ぐぬぬ…!!というような表情を見せるのですが、あまりに怖すぎてトラウマになりそうです。
ここまで顔を変化させられるのは才能でもあると思います。
もはや、漫画とかアニメの二次元みたいな表現力です。
ジャンプスケアが多様されています。
しかも、かなり強烈です。
劇場ではジャンプスケアが入るたびに、ざわつきのような波が広がっていたので、みんなびっくりしていたのでしょう(もちろん自分もその一人だが)。
ジャンプスケアに関しては、明らかに賛否が分かれる部分だと思います。
自分もあまりジャンプスケアは好きではありません。
”下品”だとか、”卑怯”という感覚でジャンプスケアを捉えています。
しかし、本作のジャンプスケアに関しては、”賛”です。
変な表現ですが、Jホラー的な演出が”旨味”、海外ホラー的な演出(ジャンプスケア含む)が”辛味”になっているのです。
Jホラーの静的でぞっとさせられる怖さ、海外ホラーのケレン味溢れる暴力的なまでのホラー描写。
それらが上手く組み合わさって、化学反応を起こしています。
辛いだけで味もへったくれもない!というような作りになっていないのです。
ジャンプスケアが極上のスパイスになっているとさえ思います。
そして、Jホラーと海外ホラーを組み合わせたなら、こんなに怖くなるのか…!と舌を巻きました。
最後に、、
主人公には心底イライラさせられます。
しかし、主人公の気持ちも理解できるのです。
「好きな人に愛されたい」というのは、誰もが抱える根源的な欲求であり、そこには悪意などありません。
この作りも上手くて、主人公に共感できるだけに、物語に乗りやすいのです。
つまり、主人公と一緒に最高の恐怖を味わえるということなのです。
劇場特典↓
最高の劇場特典です。
めちゃくちゃ嬉しいけど…
手元に置いていたくない…

