2Dドットのローグライトアクションゲームです。
プレイヤーは魔術師となり、スペル(呪文)を駆使しながら最深部を目指します。
危険な敵がウジャウジャといるダンジョンを進みましょう。
ダンジョンでは魔法の杖やアイテムが落ちているので、それらを拾いながらゲームを進めます。
全てのドットに属性や物理演算が施されており、サンドボックスの要素もあります。
物凄く乱暴な言い方をすれば、建築要素を排除し、アクション要素を増した「テラリア」のような作品です。
超高難易度です、死にゲーなんてもんじゃありません。
死んだらゲームは始めからとなります。
理不尽ゲーです。
クソゲーです。
かなり人を選びます。
現在steamで圧倒的な高評価を得ていますが、本当に人を選びます。
高評価に釣られて買うと後悔する可能性もありますので、よくゲーム内容を吟味しましょう。
・超高難易度のゲームがやりたい方
・理不尽な仕様に耐えられる方
・手探りでゲームを進めるのが好きな方
・配合やビルドという言葉にニヤニヤした方
・ゲームは意地でもクリアしたいというガッツのある方
・物凄い中毒性
「なんだこのクソゲー」と言いながらついついリトライしてしまう中毒性があります。
・自分だけの魔法の杖が作り出せる
魔法の杖に好きなスペルをセットすることによって、自分だけの杖を作り出すことができます。
本作の醍醐味でしょう。
・全てのドットに属性や物理演算が施されているところ
これは本当に凄いです。
全てのドットに、火、水、毒などの属性が施されています。
火に水をかければ消火しますし、地面を破壊すれば地面ごと崩れます。
・ノスタルジーを感じられた
あまりの説明不足と手探り感に(そういえば小学生の頃のゲーム体験ってこんな感じだったかも…)とノスタルジーを感じられました。
おじさんはあの頃を思い出せるかもしれません。
・説明不足が過ぎる
この一言に尽きます。
面白さが伝わらないままにアンインストールされる危険が高いほど説明不足です。
始まって5分くらいで訳も分からないまま死にます。
ハッキリ言ってクソゲーです。
Q、訳も分からないまま殺されたのですが?
A、そういうゲームです。
Q、何をするゲームなの?何が面白いの?
A、そういうゲームです。
Q、意味が分からない、何か燃えたまま死んだんだけど?
A、そういうゲームです。
Q、このアイテム何?どうやって使うの?
A、そういうゲームです。
Q、このシステム何?意味が分からないんだけど?
A、そういうゲームです。
このように恐ろしくドライで説明不足なゲームです。
ユーザーフレンドリーとは対極にある作りをしています。
全て手探りでプレイしなければなりません。
なので、「そもそも何をするゲームなのか?」を最初にアドバイスとして書きます。
魔術師となりスペルを駆使して最深部を目指します。
ひたすら下へ降りて行くと良いです。
最深部では、「聖なる山」へ入るためのポータルがあります。
聖なる山では、スペルを購入したり、特殊なスキルを手に入れたり、魔法の杖を改造することができます。
聖なる山で自身を強化した後は、そのまま次のステージへ向かいます。
そしてまた最深部の聖なる山を目指してダンジョンを降りて行きましょう。
その繰り返しとなります。
以下は基本的なアドバイスです。
・困ったら水
火、毒、マグマ、困ったら水をぶちまけましょう。
水はフラスコに少しでも空きがある状態(99%以下)で装備し、水に入れば補充されます。
常に水を携帯しましょう。
・敵とは戦わなくて良い
敵は強く凶悪で超攻撃的です。
決して無理せず倒せる敵だけ倒しましょう。
また戦闘になった際も、無理して倒さず逃げることも重要です。
体力の半分までダメージを与えたのだから倒し切ろうなどと、深追いするよりも無理せず逃げましょう。
意地を張って敵を倒す必要はありません。
・敵と正面から殴り合うのはやめよう
敵と正面から向き合うのではなく、基本的に頭上を陣取るようにしましょう。
主人公は幸いにも滞空時間が長いので、上手く高度を調節しながらスペルを浴びせると一方的に倒せる場面も多いです。
逆に天井が低い場所で敵と正面から対峙したときは超危険です。
・壁を背負わない
敵と戦闘しながら引き撃ちする場面も多いかと思います。
しかし壁を背負うのは危険です。
少しでも壁に出っ張りがあると引っかかり、ジャンプできないことがあります。
引っかかりジャンプできずにパニックになって死ぬことがあります。
自ら追い詰められる状況を作らないために、壁を背負わない立ち回りが必要です。
・お金は無理して拾わない
敵がいる場所、燃えている場所、毒がある場所、先が分からない場所にお金が落ちることが多いです。
無理して拾うのはやめましょう。
お金よりも命を優先しましょう。
・適当にスペルをぶっ放しながら移動するのはやめよう
確実に事故ります。
知らない場所で何かに引火し爆破して巻き込まれること必至です。
・まずは聖なる山へのポータルを確保、その後に余裕があれば探索を
あちこち探索しながら進むよりも、まずは聖なる山へのポータルを確保しましょう。
その後に余裕があれば探索しましょう。
少しでもヤバいと思ったらポータルへ逃げ込みましょう。
・コントローラーはパッドよりもキーボードとマウス推奨
マウスの方がクイックにゲーム内のアイコンにアクセスできます。
逆にパッドではアイコンへのアクセスが煩わしいです。
なるべくキーボードとマウスでプレイしましょう。
・クソゲーと思ったらやめましょう
そう思うのも無理はないゲームです。
かなり人を選ぶゲームですので、合わないなら仕方がないのです。
steamでの圧倒的な高評価に釣られて買ったら10分で後悔したクソゲーです。
何の説明も無いままにゲームに放り出され、ダンジョンに突入すると5分で殺されました。
(え?これ何するゲームなの?)と思いながら適当にボタンをガチャガチャと触って基本操作だけ覚えて再びダンジョンへ。
遠くから爆発音が聞こえ、なぜか目の前が燃えている。
気が付くと自分にも引火し火だるまに、慌てふためいていると凶悪な敵に殺される。
(なんだこのクソゲー)とその日はゲームを止めてしまいました。
次の日、格ゲーの箸休めにもう一度プレイしました。
今度は命からがら聖なる山へのポータルに辿り着き、良く分からないまま魔法の杖を改造しました。
そして、意気揚々とぶっ放すと自爆してしまいます。
体力の三分の一が吹っ飛びました。
理不尽すぎる、そして説明不足すぎる。
やはりクソゲーです。
(そんなの聞いてないよ)
(それを早く説明しろよ)
(理不尽すぎるだろ)
(ワケが分からん)
(ふざけんな)
まるでうちの職場のようです。
ボクの人生のようです。
クソゲーすぎる。
しかし、ゲームを投げ出した後にふと頭をよぎるものがあります。
(あの杖にあのスペルを組み合わせたらどうなるんだ?)
(あの先には何があるんだ?)
(あの野郎、次は絶対にぶち殺してやる)
ムズムズと衝動が湧き上がり、まるで中毒者のようにゲームを起動する自分がいました。
ここまで来ると、とてつもない面白さを発揮するのが「Noita」です。
まず、ドット単位で処理が施されたゲームビジュアルは圧巻です。
木に火を点ければ、木の部分が全て燃えて焼け落ちます。
池になっている地形の底を爆破すれば、底が抜けて水が落ちていきます。
マグマに水をかければ、そこは足場となります。
ゾッとするほど美しく、細部まで作り込まれた世界があります。
魔法の杖に自分の好きなスペルを付けて改造するのがとても楽しかったです。
このゲーム一番の醍醐味でしょう。
チート級の武器を作ったときの気持ち良さは他では味わえません。
それらを調子こいてぶっ放して事故ったときの喪失感もまたこのゲームの醍醐味です。
良くも悪くも粗さが目立つゲームバランスであり、最初から良い装備が手に入ったり、運が悪ければ貧弱な装備で無謀な探索を強いられることもあります。
そのゲームバランスも中毒性とリトライ性に大きく寄与しています。
何度も心が折れそうになりながら、それでも少しづつ踏破していく体験はやはり良いものです。
「圧倒的な説明不足、圧倒的な理不尽、それでもやっていればとてつもなく気持ち良い瞬間がある、だからやめられない」、そんな人生の味がするクソゲーがNoitaなのです。