ボクが職業訓練校に通っていた頃のお話です。
再就職に向けての自己分析みたいな授業を受けました。
そのときに渡されたテキストに、
「短所を克服するよりも、長所をひたすら伸ばした方が人生の幸福度が高い」
原文ママではありませんが、このようなことが書かれていました。
また、名作格闘漫画である「バキシリーズ」に登場する範馬勇次郎というキャラクターに、こんな台詞があります。
「競うな 持ち味をイカせッッ」
力自慢のキャラクター(ビスケット・オリバ)が、自身の持ち味(力)を封印して、あえて敵と同じ土俵(技)で戦おうとしたときに浴びせた台詞です。
この台詞は名言です。
全く持って正しいです。
苦手なものを克服しようとする行為は、他者との比較によって起きることが多いでしょう。
(周りのみんなは出来るのに、自分だけ出来ないなんておかしい…)
しかし、
もしあなたが「魚」であれば、いますぐ陸から水に飛び込まなければならないし。
もしあなたが「猫」であれば、いますぐ水から陸に上がらなければなりません。
魚が陸上の猫を羨むのも、猫が水中の魚を羨むのも(気持ちは分かりますが…)意味がありません。
苦手なものは苦手なもので仕方が無いのです。
適正というものがあります。
それに、長所を伸ばせば、簡単に短所なんて塗りつぶせます。
極端なことを言えば、五教科すべて赤点だったとしても、100メートルを9秒台で走る能力さえあれば人生勝ち組です。
短所を無くすよりも、長所を伸ばして短所を塗りつぶした方が良いのです。
もうコンプレックスに目を向けて悩むのは辞めましょう。
徹底的に長所を伸ばしましょう。
持ち味を活かしましょう。
多様性の時代において、突出した能力を持っているというのは、それだけで生存戦略に適っています。