ポイント&クリック型のホラーゲームです。
ホラーですが、怖さはほとんど無いので、誰でもプレイできます。
グロやジャンプスケア(ドッキリ)もほぼありません。
トロコンしても1時間くらいで終わるくらいの短編です。
医療従事者を目指す受験生の悪夢的な体験を描きます。
・サクッと遊べるゲームがプレイしたい方
・時間に追われストレスが溜まっている方
・メンタル的に少し弱っている方
・社畜や受験生
・ミニマルで簡潔ながら胸を打つストーリー
・現代人に刺さるメッセージ性
・ミニマリズムを上手く描いている
・本編クリア後のおまけが秀逸
・特に無し
・同じ箇所でも何度かクリックした方が良い
テキストが変わったり、トロフィーの条件になっている
・エンディングは3つ
分岐条件は、助かるための「アイテム」を最後に持っているかどうか
隠しエンディングは、最初に眠気を優先すると…
完璧です。
ボクにとって神ゲーです。
本作は時間に追われた現代人にとっては神ゲー足り得る作品です。
受験勉強によるストレスで精神的に弱っている女の子が主人公です。
下のスクリーンショットを見てください。
彼女のことを「だらしない」と思うでしょうか?
ボクはまったく思いません。
時間に追われ、ストレスまみれでヘトヘトになっていると、人間がこのような状態になるのを身を以て知っているからです。
ボクもそうでした。
髪もボサボサで、部屋も片付かない。
やることがたくさんあるのに、手が付けられないんです。
手が付けられないから、さらにやることが増えていきます。
そうなると、さらに手が付けられなくなります。
負のサイクルです。
ボクはこのゲームをプレイしながら、かつての自分とその姿を重ねていました。
そんな彼女が悪夢的な体験を通じて、精神的な回復をはかります。
「ハサミがキレイになった!」
意味が分からないでしょう。
彼女は汚れたハサミを洗ったのです。
ただそれだけです。
しかし、ボクはこのシーンで涙が出そうになりました。
ほんの小さなこと、何でも無い小さなことでも、良い方向へ進めるんです。
時間が無いときは、そういった小さな何でも無いことが大きな希望となるんです。
これまで汚れて役に立たなかったハサミが、彼女のおかげで蘇りました。
このハサミが彼女の運命を大きく左右するというのも憎い演出です。
本作は、本編クリア後に、精神的に回復した主人公のその後の生活を見ることもできます。
ちゃんと片付けられたシンクの前での場面です。
「シンクのおかげで今日のわたしがいる。」
涙腺崩壊です。
何気ないものにも感謝の気持ちが湧くその感覚は、とても良く分かります。
ボクもそうだったからです。
「時間に追われた現代人への義務教育」
ボクがタイトルに付けた言葉です。
時間の悪魔に追われるのもいい加減にした方が良い。
自分を追い込んで、自分を傷つけるのもいい加減にした方が良い。
自分の生活を見つめ直した方が良い。
これらのメッセージが込められていますが、それだけではありません。
本作は、1時間くらいでトロコンできるほどミニマルで簡潔なゲームです。
つまり、時間が無い人ほどやって欲しいのです。
いま心を亡くして、忙しくしているあなたがやるべきゲームなのです。
あなたに刺さるゲームなのです。
また、背負っているものを減らして、やることを明確にする姿勢はミニマリズムにも通じます。
ミニマリスト(に興味のある方も含め)にもオススメできる作品です。
「上に天井がある」
ボクにとっては神ゲーです。
素晴らしい体験をしました。
昔ボクが社畜を辞めて無職になったときの記事↓