格闘ゲームで生き残る

鉄拳7の【スティーブ】には言いたいことがあるぞってお話

鉄拳8の発売日(2024年1月26日)が決まりましたね。

遊ぶのが本当に楽しみです。

 

次回作の発売日も決定したところで、もう鉄拳7にはアップデートは無いでしょう。

そこで、鉄拳7スティーブについて書きます。

鉄拳7におけるスティーブの歴史も踏まえながら書いていきます。

ちなみにボクはスティーブ使いです。

鉄拳7で一番やり込んだキャラはスティーブだと胸を張って言えます。

 

結論から、ボクは現行バージョンのスティーブに不満があります。

その理由も踏まえて解説していきます。

 

鉄拳7のスティーブはハッキリ言って強いです。

初期のバージョンから現在までずっと強キャラとして君臨しています。

 

スティーブの強さを支える代表的な技が2つあります。

「クイックフック4LP」「クレッシェントフック3RP」(通称キエン)です。

どちらもカウンターヒットでコンボに移行することができる強力な技です。

クイックフックは上段攻撃ですが、発生が早い上に、技の硬直も少なく、判定も強いです。

キエンは中段攻撃でありながら、発生もそこそこ早く、初期~中期のバージョンではホーミング性能(相手の横移動にもヒットする)もある技でした。

 

どちらの技も、ガードされても確定反撃を受けることがありません。

鉄拳屈指の強技です。

 

鉄拳7のスティーブは、この2つの技によって支えられていたキャラです。

この2つの技が相手の行動に対する抑止力として強すぎるまでに機能するのです。

 

相手からすると、

スティーブを相手に手を出すとクイックフックかキエンでカウンターを取られてしまう…

そんな凄まじいプレッシャーがあるのです。

 

鉄拳7はバージョンアップによって、「レイジドライブ」という新システムが追加されました。

(※動画ではレイジアタックとなっていますが、後々にレイジドライブに名称が変更になりました)

 

そして、この頃スティーブに追加されたレイジドライブは…

とても微妙な性能でした。

お世辞にも強いとは言えません。

他のキャラに与えられたものに比べれば、スティーブのレイジドライブは強くありませんでした。

 

しかし、ボクは結果的に、この頃のスティーブが最高の調整だと思っています。

 

クイックフックとキエンがひたすら強い。

ただしレイジドライブは弱い。

これで良かったと思うのです。

 

問題はさらにバージョンを重ねて追加されたレイジドライブです。

スティーブには既存のレイジドライブに加えて、もう一つレイジドライブが追加されました。

このレイジドライブが鉄拳7の中でも最強クラスの性能を誇ります。

 

・中段

・発生が早い

・ガードさせて有利でさらに読み合いを迫れる

・コンボの火力アップにも使える

 

至れり尽くせりの性能です。

このレイジドライブが追加されたのもあり、しばらく鉄拳7ではスティーブが最強キャラの一角となります。

大会となれば、必ずスティーブが上位に食い込みます。

上級プレイヤーや、プロゲーマーもこぞってスティーブを使うようになりました。

 

振り返れば、この調整が不味かったと思います。

最強クラスの通常技を持ったキャラに、最強クラスの必殺技まで与えてしまったのです。

キャラのコンセプトにもそぐわないような調整でした。

 

当時の鉄拳プレイヤーの間でも、、、

こんなレイジドライブがスティーブに追加されても良いのか…?

さすがにやばくね…?

という空気が流れていましたね。

 

スティーブが強すぎることによって、スティーブを叩く流れもありました。

(※格ゲーでは強キャラは叩かれがちです)

 

そこからさらにバージョンアップを重ねることにより、スティーブは弱体化の一途をたどります。

強かったクイックフックキエン弱体化されました。

クイックフックは技の硬直が長くなり、キエンはホーミングが削除され、コンボの難易度が大幅に上がり火力も落ちました。

 

とくにキエンのコンボに関しては、システムの仕様の穴を突いたようなコンボのやり方になっています。

おそらく開発もコンボにいけることを想定していなかったのだと思います。

説明が難しいのですが、構えによる硬直の軽減を利用した激ムズ難易度のコンボになりました。

まず初心者は絶対に出来ません。

上級者ですら練習必須かつ、プロゲーマーですら普通にミスるレベルの難しさです。

このコンボを安定させるなんて絶対に無理です。

ボクはプラクティスなら3回に1回程度、実戦であれば5回に一回程度しか出来ません。

 

これが現行バージョンのスティーブです。

 

ボクはスティーブというキャラの強弱にはあまり興味が無いし、スティーブを強くして欲しいなんて思っていません。

現行のバージョンがあまりに調整が適当過ぎると思うんですよ。

 

キエンからホーミングが削除されることによって、構え状態からしかホーミング技が出ない。

キエンという超主力級の技からコンボに行くには、安定不可能の激ムズコンボを強いられる。

 

せっかく完成していたキャラが、調整に迷走しまくったあげく、完成度が著しく落ちてしまった。

現行のスティーブが一番変な調整だと思います。

バランス以前にゲームとしておかしい。

 

何だか、いまの調整には開発の逆ギレ感を覚えるんですよ。

スティーブが強い強いってうるせぇな、

こんだけ弱くすりゃ文句ないだろ、、

とでも言うような…

 

凄く調整が雑です。

調整を放り投げてしまったような印象を受けます。

 

ボクは鉄拳7を初期のアーケードの頃からプレイしています。

スティーブも、その頃からずっと使ってきました。

しかし、最新バージョンである現行のスティーブが一番嫌いです。

 

最後にこれで良いのか?

こんな調整で終わって良いのか?というのが本音です。

 

キャラの根幹をなす部分を下手にイジってはいけないと思うのです…

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