2D横スクロール型のアドベンチャーゲームです。
気になるところをチェックし、アイテムを手に入れ、謎を解きながらゲームを進めます。
不動産の差し押さえを生業とする主人公が、自らの良心と葛藤しながら、住人へ退去を命じに行きます。
ジャンプスケアが豊富で、グロ表現もチラホラあるので苦手な方は注意。
・社畜、自分の心に嘘を吐きながら働いている人
・サイコロジカルホラーが好きな方
・良心が痛む仕事をしている方
・社会人全般
・鬱ゲーが好きな方
・分かりやすいストーリーとメッセージ性
・豊富なホラー演出
・オチの展開が秀逸
・謎解きが総当たりになりがち
手に入れたアイテムをどこで使うのかが分かりづらいです。
(そんな使い方をするのかよ?!)という場面もあります。
・タイトルに対する疑問
日本では「ドットホラーストーリー」というタイトルですが、原題は「DISTRAINT」です。
「Distraint」は、「差し押さえ」という意味があります。
まさに本作を表す、分かりやすい言葉ですね。
そのまま「Distraint」というタイトルで良かったと思います。
「ドットホラーストーリー」というのは、ファンタジックな印象を受けてしまうので、本作の雰囲気にそぐわないですね。
ゲームの中身とは関係がありませんが、ちょっと気になるところでした。
※オタクは映画などでも邦題にはウルサイのです。すみません。
・チェックできるところは全部調べる
「!」が表示されるところは全部チェックしましょう。
新しいアイテムを手に入れたときも、使えそうな場所かそうでないかに関わらず、総当たりで全部調べると良いです。
社畜系サイコロジカルホラーです。
「成功のために他人を犠牲にしている」ような仕事をしている方は考えさせられる内容となっています。
主人公は不動産の差し押さえを生業としています。
住人の退去を命じる仕事です。
主人公は何一つ悪いことはしていません。
真っ当な仕事です。
立ち退きには正当な理由だってあります。
主人公にはお金が必要です。
我々と同じように生活があります。
我々と同じように欲望があって、富を求めています。
そして、善人です。
自分の仕事に疑問を抱きながら働いています。
自分の良心に背きながら働いています。
「その結果どうなるのか?」というのが本作です。
ストーリー重視で一本道なゲームです。
2Dスクロール型の作りをしています。
アイテムを使用したり、パズルを解いてゲームを進めます。
ジャンプスケア(ドッキリ)が豊富です。
陰鬱で地味な絵面が続くかと思いきや、どこでジャンプスケアが仕込まれているか分からないので、なかなかスリリングです。
グロ表現もあります。
「ミンチ」という単語で、顔をしかめてしまうような方はプレイしない方が良いかもしれません。
極めて分かりやすいメッセージが込められた本作は、自分の働き方に迷っている方にぜひプレイして欲しいゲームです。
善人にとっては、
「成功のために他人を犠牲にする」ことと、「自分を犠牲にする」ことは同義なのでしょう。
良心という人間の大事な部分をすり減らし続けるのですから。
引き返せ。
いまならまだ間に合う。
このようになるな。
そんな製作者の声が聞こえてくるようなゲームです。