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マリカーじゃなくグランツーリスモなガチ映画「アライブフーン」感想 レビュー

目次

1.「アライブフーン」ってどんな映画?

2.どんな人におススメ?

3.珠音真珠の感想

※楽しみを奪わない程度に少しだけネタバレを含む記事です。

 

1.「アライブフーン」ってどんな映画?

eスポーツのレーシングゲームのチャンピオンである主人公が、実際のカーレースに出場して優勝を目指す映画です。

実はeスポーツ要素はあまりなく、ガチの車映画だと思った方が良いです。

 

2.どんな人におススメ?

・とにかく車が好きな方

・ドリフトなどが好きな方

・ガチの車映画が見たい方

※eスポーツに関心のある人は肩透かしを食らう可能性が高いです。

 

3.珠音真珠の感想

最初にお断りさせていただくと、批判的な意見が多くなります。

しかし、それは100%ボクの感性の問題であることを明記しておきます。

映画そのものは非常にクオリティが高く、本格的過ぎる素晴らしい作品であることは間違いないです。

 

ボクは昔からゲームが大好きで、eスポーツを応援する気持ちで本作を見に行きました。

結果的に言うと、【eスポーツに関心はあるが、車にはあまり興味の無い】、ボクのような人間は本作を楽しめない可能性が高いと思います。

 

本作は「eスポーツ」と「車」の割合が、1対9くらいで構成されています。

eスポーツ要素はほぼ無いと言っても良いです。

「車」、「レース」、「ドリフト」、それらを全面に押し出した、あまりに好事家が喜ぶガチ過ぎる作りをしています。

 

迫力のあるレースやドリフトは、映画館の大スクリーンで鑑賞しているのもあって、最初は興奮しながら見ていました。

しかし、そればかりで段々と飽きてしまう自分がいたのも事実なのです。

 

本作は「車グラビア」、「レースグラビア」、「ドリフトグラビア」と言い換えても良いかもしれません。

徹底して、格好良く走る車を鑑賞させることだけを主目的にしているのです。

 

余計なものはバッサリ削ぎ落とされています。

ドラマ(ストーリー)は味付け程度だし、恋愛要素だってほぼありません。

そこで、eスポーツ要素も削ぎ落されているのは、個人的には寂しく思いました。

 

車を格好良く魅せる、そのためだけに他の要素(ストーリーなど)があるのです。

車好きであればたまらない作品でしょう。

それ以外の方は眠くなる可能性があります。

 

一応、さまざまシチュエーションが用意されているんですよ。

「レース」はもちろんとして、「コースに設置されたペットボトルを倒す」というような神業を披露してみせたり、「峠」を走ったり。

グラビアでコスチュームを変えたり、ポーズやシチュエーションを変えたりして楽しませるように、本作でもたっぷり「車グラビア」を堪能させてくれるのですが…

車にそれほど興味の無い人は楽しみ切れないんですよね…

 

「ワイルドスピード」という人気のカーアクション映画があります。

あの映画は「車でどれだけお馬鹿なことができるか」という(もはやファンタジーな)作品ですが、実は巧妙に作られていることを実感しました。

だって、車に興味ない人でも飽きずに見られますし、女の子とだって見に行けますもん。

 

「ワイルドスピード」をどんな人でもワイワイ楽しめる「マリオカート」だとするなら、

「アライブフーン」はまさに「グランツーリスモ」なんですよ。

 

渋すぎるし、ガチ過ぎるんです。

 

レースへの知識が無ければ理解できないシーンがあるのも気になりました。

レース中に先攻中のライバルがブレーキを踏み、それにつられた主人公がクラッシュするシーンがあります。

劇中でライバルがブレーキを踏んだ行為が避難されるのですが、何の問題があるのか良く分かりませんでした。

レースに詳しい人間なら、ライバルの行為がいかに問題があるのか理解できると思いますが、そうではない人間には分かりません。

せめて軽く解説を入れるべきだと思います。

 

決して万人ウケする作品ではありませんが、マニアにはたまらない作品がアライブフーンです。

 

最後にムビチケと特典のステッカー

これも好事家にはたまらないんだろうなぁ…と思うとリテラシーの無い自分が悔しかったり…

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