鉄拳8DLC第一弾である、
「エディ・ゴルド」が配信されてから一ヶ月ほど経ちました。
実際にプレイしての感想を書きます。
結論から、
「鉄拳8らしさ満点の新しく生まれ変わったカポエイラ」
という印象です。
それは「良い意味」でも「悪い意味」でもです。
鉄拳8の開発陣は、「新生カポエイラ」をコンセプトにエディを作ったらしいので、そういった意味では大成功だと思います。
これまでのエディとは違って、シンプルでとても分かりやすい性能となっています。
その代表例が「座り」(ネガチーヴァ)です。
鉄拳8では「座り」が「しゃがみ判定」になりました。
鉄拳7までの「特殊な判定」は無くなりました。
性能の良いバックステップ(山ステ)はそのままに、今作では「横移動」もイケるようになりました。
ちゃんと「横歩き」もイケます。
※過去作のエディは横歩きが出来ません。
これらの調整から分かることは、「限りなく普通のキャラ」になったということです。
キャラの特徴(エディの場合は変な部分と言っても良い)を削ぎ落として、「普通のキャラ化」されています。
そして、鉄拳8のコンセプトである「アグレッシブ」な調整も受けています。
「スラッシュキック」の追加が分かりやすいでしょう。
スラッシュキックから構えに派生し、大幅有利な読み合いを展開できます。
前作までの、カサカサと下がりながら技を引っ掛けるような、つまらないキャラではありません(失礼)。
積極的に切り込んで読み合いを仕掛けられるような技が増えています。
鉄拳8のDLC第一弾が「エディ・ゴルド」であると発表されたときは、
(開発陣は正気なのか…?)と思ったのが本音です。
エディは鉄拳のなかではイロモノ枠です。
豊富な連携と特殊な構えを駆使して戦う「分からん殺し」筆頭のキャラです。
対策を知らない相手には、一方的に連携を押し付けて勝つことができます。
対策必須のキャラであり、対策しなければ勝負になりません。
エディを嫌いなプレイヤーも多いと思います。
そんなキャラをDLCの第一弾に持ってくるのは、さすがに悪手なんじゃないかと思いました。
覚えることが多く、苦労しているであろう新規さんや初心者さんにとっては、悪夢のような存在となり得るからです。
しかも課金しないと対策が出来ない…。
実際にエディをプレイしてみると、上述した通り「シンプルでとても分かりやすい性能」となっていました。
特殊な部分(これは複雑で面倒な部分と同義でもある)が削ぎ落とされ、標準のキャラとして生まれ変わっています。
そしてアグレッシブな調整を受けています。
使う方も対策する方も、それほど苦労することは無いと思います。
少なくとも、以前ほど複雑なキャラではありません。
調整の方向としては「好印象」です。
鉄拳8らしいキャラとなっています。
ただ、これは「表裏一体」の調整だとも感じます。
「シンプルでとても分かりやすい性能」となった反面、あまりに「分かりやす過ぎる」んですよ。
ここからこういう構えに行けますよ、構えからはこういう読み合いが出来ますよ。
この技が強いですよ。この技を押し付けて勝ちましょうね。
エディに限ったことではありません。
鉄拳8のキャラクターは全体的にこのような調整をされています。
「これやっとけば良いじゃん!」
というポイントがあまりに分かりやすいんです。
はっきり言えば、大味です。
プレイヤーの裾野を広げるという意味では良いかもしれませんが、ちょっと飽きてきます。
あまり工夫の余地が無く、キャラの奥行きのようなものは感じられません。
鉄拳8のエディは「二択キャラ」です。
有利な展開からひたすら二択を押し付けるのが強いキャラです。
どこまで行っても読み合いという名の押し付けです。
ここら辺も実に鉄拳8らしい仕上がりです。
眉間にシワをためながらじっくりプレイするよりも、
缶ビール片手にプレイするようなキャラだと思います。
また、
「シンプルで分かりやすくなった」
「使う方も対策する方もそれほど苦労しない」
このような書き方をしましたが、これはあくまで古参(おじ)の意見であり、攻略している側の言い分です。
エディの相手をしている側からすれば、相変わらずワケの分からないキャラでしょう。
しゃがめるポイントが分かっていない。
確定反撃がまともに返ってこない。
実際にプレイしていると「分からん殺し」が通りまくっています。
(あぁ~!もう!このキャラ分かんねぇんだよぉぉぉお!)
という相手プレイヤーの怒りが画面から伝わってきます。
エディを使っているとリマッチ率が異常に低いです。
何度か捨てゲーもされました。
気持ちは分からないでもありません。
相手側からすれば、不快指数は高いキャラであるのは否めません。
鉄拳8のエディは、
シンプルでとても分かりやすい性能となり、アグレッシブな方向へ調整されています。
「良い意味」でも「悪い意味」でもです。
鉄拳8の良いところと悪いところが詰まった、
実に鉄拳8らしいキャラとして生まれ変わりました。
調整の方向としては、正しいと思うし好印象です。
鉄拳7でエディが大嫌いだった人こそ、一度触ってみるべきかもしれません。
また、アグレッシブ調整を受けたことで、
「ずっと山ステして下がるマン」みたいなプレイヤーを、簡単に読み合いの沼に引きずり込めます。
読み合いを仕掛けて崩すのが大好きなプレイヤーはきっと気に入るでしょう。
ただ、DLC第一弾として出すのは良く無かったと思います。
シンプルになったとは言え、「分からん殺しの権化」みたいなキャラを課金キャラの第一弾にするのは、あまりプレイヤーに優しくないですよね。
よりメタ的な視点で言うなら、滅茶苦茶かわいいor格好いいキャラを出した方がウケは良かったと思います。
(なんでわざわざエディなんだ…?もっと他にいくらでもいるだろ…)
ボクのフレンド内でもこのような意見が絶えません。
しかし、何度も言いますが、調整の方向としては好きです。
こういうキャラにしたい!というのが、とても良く伝わってきます。
エディに限らず、どんどんアップデートによって良いゲームへ進化していくでしょう。
そうでなければ困るぞ
これからエディを使ってみたい人のためにちょっとだけ攻略情報をシェアします。
基本コンボ
3LK~4LKLK~RP~4LP~立ち途中LPRK~236LK(T)~1RKRK(強化状態へ)
トルネード後に、9RK~WPにするとダメージが1上がります。
左アッパー(3LP)が横に強いです。
※アップデートで修正済み、現在は横でかわせます
横移動が強い鉄拳8では適度に振りましょう。
3LPLKで派生も出せます。ノーマルヒットでも連続ヒットします。
個人的に最強技はベンヘラ(4LKLK)です。
発生【13F~14F】でカウンター連続ヒットでコンボへ。
ディレイが掛かるので、ヒット確認が可能です。
ぶっ放し、暴れ、連携への割り込み、さまざまな場面で活躍する強技です。
最後に、個人的なエディのキャラランク的な評価ですが、
「A」ランクくらいだと思います。
間違いなく強いです。
機動力、スカ確、確定反撃、二択の期待値、コンボ火力、暴れともに優秀です。
とくに、しゃがみからの確定反撃は頭ひとつ抜けています。
弱点は、事故りやすいところです。
どこまでいっても読み合いが続くので、読み負けるとあっさり負けます。
ヒートバーストやレイジーアーツなど、読み合いを拒否する技が刺さりやすいので、なおさら事故ります。
最後まで長文を読んでくれてありがとうございました!