格闘ゲームで生き残る

【格ゲー考察Part.14】なぜ「一番強いキャラ」をピックしないのか?3つの理由を解説

格闘ゲームは、RPGのようにプレイヤーの努力によってキャラクターが強くなるわけではありません。

あくまで強くなるのはプレイヤーであり、キャラクターはずっと同じ性能のままです(アップデートによって調整はされますが)。

 

格闘ゲームにおいて、キャラのスペックほど重要なものはありません。

キャラのスペックは最初から決まっていて、どうやっても覆せないからです。

 

キャラクターの強さが変わらないのなら、なぜ一番強いキャラを選ばないのでしょうか?

なぜプロゲーマーでも使用キャラが分かれるのでしょうか?

 

結論から、ボクは3つの理由があると考えています。

 

1.努力を継続できない

2.プレイスタイルに合っていない

3.技術を他キャラに流用できない

 

ここから詳しく解説します。


 

1.努力を継続できない

 

簡単に言えば、「使っていて面白くない」からプレイのモチベを保てないということです。

一番強いキャラが、一番面白いキャラとは限りません。

 

また、「キャラ愛」も大きくモチベーションに影響します。

見た目が格好いい、見た目が可愛い。

キャラ設定が好みである。

プレイヤーにとっては大きい要素です。

 

さらにメタ的な視点で切り込むと、最強キャラは嫌われる傾向があって、対戦拒否を受けやすかったりします。

プレイヤーの実力を素直に認められづらいところもあります。

「強キャラを使っているんだから勝てて当然だよね」と。

あまり「気持ちの良い」プレイ環境ではないですよね。

 

「ネタキャラ」であったり、明らかな「弱キャラ」を好んで使う人がいますが、それは「気持ち良くなれる要素が多い」というのもキャラをピックする一因です。

競争相手が少ないので自分が目立つことができる。

結果を残せば評価されやすい(まさかあのキャラで優勝するとは…!)。

対策不足に付け込んで勝ちやすい。

などなど。

 

人間ですから、プレイするモチベーションが保てなければ努力を継続するのは難しいです。

強さよりも、力を継続できるキャラを優先して選んでいるのです。


 

2.プレイスタイルに合っていない

 

人によってプレイスタイルはさまざまです。

 

攻めっ気が強い人、ガン待ちしたい人。

近距離が好きな人、遠距離が好きな人。

投げたい人、弾を撃ちたい人。

 

一番強いキャラが、自分のプレイスタイルに合っているとは限りません。

弾を撃つのが極めて上手い人が、投げキャラを使っても結果を残すのは難しいでしょう。

 

一番強いキャラに自分のプレイスタイルを無理やり合わせても、どこかチグハグなものになります。

中途半端な強さとなりやすいのです。

キャラの性能とプレイスタイルが噛み合っているプレイヤーに同じキャラで挑んでも、まず勝てないでしょう。

性能とプレイスタイルが噛み合っているキャラの方が、まだ結果を出しやすいのです。


 

3.技術を他キャラに流用できない

 

スト6における「JP」は紛れもない最強キャラです。

しかし、その特殊過ぎる性能によって他のキャラにJPで培った技術を流用できません。

 

たとえば、「ケン」「ルーク」であれば、同じ道着キャラとして技術を流用できるでしょう。

さらにメタ的な視点で言えば、同じ道着キャラである「リュウ」がアップデートで強くなったときに簡単に乗り換えられます。

鉄拳7でも、「豪鬼」「ギース」などのゲスト参戦した2Dキャラは、いくら強くても鉄拳キャラに技術を流用するのが難しいです。

「カズヤ」「デビル仁」など、いわゆる三島系であれば技術を流用できます。

同じ三島系を使えるはもちろん、他の風神ステップを持ったキャラ(仁やボブなど)でも身に付けたコマンドテクニックを発揮することができます。

 

技術に汎用性が無いキャラをピックすると、そのキャラが弱くなったときに悲惨なことになります。

これは現実の世界でも同じで、「◯◯専門店」といった流行に乗った店がブームが去るのと同時に消えるのに近いです。

一芸に秀でるというのは、リスクも伴うのです。

 

一番強くても、その性能から技術が流用できなければ、やり込むのに一抹の不安があるのも事実なのです。


 

今回は、強キャラをピックしない理由の解説でした。

キャラ選びは重要です。

自分に合ったキャラを探すのも格ゲーの魅力ですね。

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