大人気ホラーゲームである「バイオハザード」のCG映画です。
原作を知っている方でなければ楽しむのは難しいと思います。
ストーリー、設定、演出、すべてが原作ファン向けに作られています。
・ジル好き
・ガンマニア
・バイオハザードのファン
個人的には駄作です。
どのシーンを切り取っても、どこかで見たことがあるようなシーンばかりで退屈です。
眠気を抑えるのに必死でした。
「デスアイランド」というタイトルから、どのような作品か何となく想像が出来るかと思います。
島でバイオハザード(生物災害)が発生し、それを食い止める。
本作は本当にそれだけです。
良く言えば、ファンが求めるものをそつなく提供している。
悪く言えば、何ひとつ想像を超えて来ない、何ひとつ新しいことをしていない。
無難過ぎてボクは好きではありません。
バイオハザードの主要キャラが勢ぞろいしたのは、ファンならばアガるポイントです。
それぞれのキャラにしっかりと見せ場が与えられています。
しかし、あまりに段取り臭い。
このキャラはこのような役目を与えられていて、このような活躍をするんだろうな…
その予想を何一つ超えてこない。
先が読めるので、緊張感も無く退屈なんですよ。
敵もどこかで見たような設定(そもそも敵の思想にツッコミどころがあり過ぎる)だし、倒し方も雑です。
ラストバトルの演出はバイオファン(主にジルファン)であればテンションがアガるのでしょうが、ファンへの目配せの前に、もっと作品を練り込むべきだと思います。
もう、ゾンビを相手に銃をぶっ放して大立ち回りしてるシーンには飽きました。
どっかで見たようなクリーチャーしか出て来ないし。
もっと新しいことをして欲しいです。
前作であるヴェンデッタの方が圧倒的に面白いです。
唯一良かったのは、銃の音響です。
映画館で鑑賞したのもありますが、大迫力でした。
銃器マニアの友だちと一緒に鑑賞したのですが、友だちは大絶賛でした。
※余談
角川文庫から出版されている、前作のヴェンデッタの小説版は神作品です。
深見真さんという方が書かれているのですが、銃器マニアである作者の手腕が遺憾なく発揮されています。
ぶっちゃけ映画よりも面白いです。