格闘ゲームである鉄拳7は、さまざまな優れたシステムを持つゲームですが、そのなかでも特に素晴らしいと思うシステムを紹介します。
それは「コマンド入力の簡易化」です。
前作までの難しいコマンドを、今作から簡易化することにより、コマンド入力が苦手な初心者でも技を出しやすくしています。
しかし、本当に素晴らしい点はそこだけではありません。
詳しく説明します。
レオというキャラクターの技に「金剛崋山托天掌」(読み方:こんごうかざんたくてんしょう)という技があります。
コマンドは46WPWPRPです。
実は、この技は鉄拳7からコマンドが簡単になったんです。
前作までは、3WPWP236RPというコマンドでした。
3WPにレイジアーツという新システムのコマンドをあてたために、コマンドが変更になっています。
しかし、前作までの入力方法が完全に削除されたわけではなく、今作では46WPWP236RPというコマンドで入力するとダメージがアップする仕様になっています。
46WPWPRPで入力すると、53ダメージです。
46WPWP236RPで入力すると、青いエフェクトがついて58ダメージにアップします。
見栄えもダメージもパワーアップして、とても気持ちが良いです。
ほかには、クラウディオの「クリムゾンデルタエッジ」という技も同じ仕様です。
コマンドはWPWP6RPです。
この技もWPWP46RPと少し難しいコマンド入力をすることにより、ダメージがアップします。
WPWP6RPで入力すると、58ダメージです。
WPWP46RPで入力すると、60ダメージにアップします。
成功すると、クラウディオの掛け声が変わります。
余談ですが、この技は鉄拳7がアーケードの時代はWP2WP6RPと、かなり複雑なコマンドでした。
このように、鉄拳7は同じ技でも、あえて複雑なコマンド入力をすることにより、ダメージアップの恩恵を得られるシステムがあるんです。
このシステムにより、初心者は技が出しやすく、上級者はテクニックを披露し、ゲームを有利に進められることになります。
つまり、初心者も上級者も得をするシステムなんです。
ちなみに、上級者であっても、簡易コマンドを入力する場面があります。
それは、絶対に入力ミスが許されない場面です。
たとえば、コンボを完走すれば勝負が決まる場面では、ミスの危険性をおかしてまで難しいコマンド入力をする必要はなく、簡易コマンドで技を出すのが正解となります。
やはり簡易コマンドが用意されていることによって、上級者も恩恵を受けるんですね。
あまり鉄拳プレイヤーの間では話題になりませんが、「簡易コマンド」を搭載したのは、本当に素晴らしいです。
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