夜な夜なクラスメートと共に深夜の校舎で目覚める主人公。
謎の少女に殺され続ける悪夢のような日々がループする。
どうやら校舎のなかに隠された「カラダ」を集めると、悪夢のループから抜け出せるらしい…
※ぶっちゃけストーリーはあってないようなもので、雰囲気だけで突っ走る作品です。
・中学生(皮肉ではなく、自分が中学生の頃に見たなら小躍りするほど楽しめたと思います)
(一体ボクは何を見せられているんだ…?!)
終始このような感想が頭を駆け巡るような作品でした。
ストーリーはあってないようなもので、気にしなくても良いです。
ツッコミどころがありすぎますが、そもそもそういう作品ではないのです。
謎の少女(と化物)に惨殺され続ける日がループするという設定なのですが、これが映画的に良くできています。
なぜなら、ド派手に死んでも生き返るからです。
好き勝手に役者陣を作中で殺せるのです。
これは映画的に楽しいですよ(序盤から口に手を突っ込まれて死ぬ橋本環奈で笑ってしまった)。
グロシーンもなかなかに気合が入っていて、身体が真っ二つにされるなど、人体欠損もしっかりやっています。
敵のデザインも笑ってしまうほど、おどろおどろしく、物語を盛り上げてくれます。
映像的なおもしろさに全振りした作品なんですよね。
グロ映像を見せたい。
青春というものを映像化して見せたい。
仲間と協力して化け物と戦う映像を見せたい。
このような映像的なおもしろさにストーリーや設定をくっつけているような作品なんです。
キャラの設定なんかもメチャクチャで、性格がブレまくりです。
そのカオスさが、ある種、青春チックでもあって謎の味があるのも事実だったり…
ボクが劇中でぶちあがったのが、化物相手にDIY殺法をかます場面です。
みんなで教室に化物に対抗するためのトラップを設置して、化物と対峙するのです。
甘ったるい恋愛描写や、輝かしい青春描写は、おじのボクがノるには少し難しいのですが、若者たちが力を合わせて困難に立ち向かう場面はいつ見ても良いものです。
そんなことで、カラダ探しは怪作を通り越して、快作まで昇華されている楽しい作品でした。