目次
1.「ミルクインサイドアバッグオブミルクインサイアバッグオブミルク」ってどんなゲーム?
※極めてセンシティブな内容を含む作品なので、精神疾患を患っていたり、その傾向がある方はプレイしない方が良いかもしれません。
近所のお店に牛乳を買いに行くだけのゲームです。
ジャンルはサウンドノベルですが、鬱ゲーでもあり、雰囲気ゲーでもあり、ホラーゲーでも(ちょっとしたジャンプスケア、いわゆるドッキリもあるよ)あります。
また、極めてセンシティブな内容でもあるので、精神疾患などを患っている方や、その傾向がある方はプレイしない方が良いかもしれません。
ゆっくりプレイしても、初見で30分程度で終わるような短い作品です。
ボクは初見で15分程度で終わりました。
・雰囲気ゲー、鬱ゲーが好きな方
・アーティスティックな作品が好きな方
・サクッと遊べるゲームがプレイしたい方
・強烈で印象に残るような唯一無二なプレイ体験
・本作単体では何も解決しないし、謎が明かされない(つまり、本作は体験版やプロローグのような扱いだと思っても良い)
・夜中に一人でプレイすること(少なくとも昼間に友だちとプレイするような作品ではない)
非常にアーティスティックな作品です。
このゲームは、おそらく統合失調症を体験できるゲームなのではないか?というのがボクの率直な感想です。
主人公は、明らかに精神に異常をきたしているし、いわゆる「頭の中から声が聞こえる」状態の少女です。
その、頭の中の声がプレイヤーでもあるし、そういう意味では第四の壁すら突き抜けた、メタ的な構造も持ち合わせた作品でもあります。
「母親から近所に牛乳を買いに行くように頼まれた」
ストーリーはこれだけです。
(これだけで作品になるのか?)と思えるのは、きっとまともな人だからでしょう。
少し想像してみて欲しいのですが、
対人恐怖症の人間が同じおつかいを頼まれたら?
10年ひきこもっている人間が同じおつかいを頼まれたら?
顔が全国に知られている指名手配犯が同じおつかいを頼まれたら?
きっと世界はまったく違うように見えるし、感じられるでしょう。
これはそういうゲームなのです。
本作はSTEAMで100円で購入できます。
牛乳よりも安いし、牛乳を買いに行くのと同じくらいの時間で終わります。
しかし、その強烈なプレイ体験は脳裏に焼き付いて離れません。
ボクは本作を高く評価します。
ボクのゲーマー人生の中で、本作をプレイできたのは大きな財産であると胸を張って言えます。
素晴らしい刺激を受けることができました。