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悪い意味で古いタイプのゲーム「シモツケノヤカタ」感想、レビュー

 

1.「シモツケノヤカタ」ってどんなゲーム?

ツクール製ホラーアドベンチャーゲームです。

Steamにて無料で配信されています。

 

森のなかで気を失っていた少年は、妹を探しに不気味な館に足を踏み入れることになるのだが…

 

2.どんな人におススメ?

・2000年代くらいの理不尽なホラーアドベンチャーが好きな方

 

3.良かったところ

・キャラクターデザイン

・ストーリー

 

4.ちょっと気になったところ

・ゲーム全般

※詳細は感想にて

 

5.今からプレイする方へ

・理不尽なゲームであることを知った上でプレイすること

 

6.珠音真珠の感想

悪い意味で、古いタイプのゲームです。

2000年代に個人制作で乱造された、数多の理不尽ゲーのような作りをしています。

現代人の感覚からすれば、楽しめない方も多いと思います。

個人的には、ストーリーやキャラデザインは良かったものの、ゲームとしては全く面白くなかったです。

 

まず、ゲームの導線がめちゃくちゃです。

なぜそこを調べる必要があるのか?

調べたら何が起こり、何が解決するのか?

点が線になりません。

適当に総当りで調べるしかないのです。

 

謎解きが難しいというよりも、何を求められているのか分からない場面も多いです。

思い付いたギミックと、それっぽいマップを適当に切り貼りして繋げているような印象を受けます。

 

鍵が掛かった扉があるのですが、その鍵は何故かお供が持っていたりします。

お供に話しかけることで入手できます。

しかも、2回連続でそのような場面があります。

 

意味が分かりません。

 

鍵が掛かった扉があるのなら、主人公が探索して鍵を手に入れるのが筋だと思います。

この作りだと、主人公(プレイヤー)の探索意欲が削がれるし、ゲーム的に何を求められているのか混乱するだけです。

困ったら全部お供に話し掛ければ解決するんじゃないか??

このゲームにおけるプレイヤーの役割は何なんだ??

そんなことを思わせる時点で駄目です。

 

鍵というギミックにしても、「鍵」としか表示されず、どこの扉に対応した鍵なのか分かりません。

手当たり次第に鍵が掛かった扉を調べることになります。

こういったところも雑です。

◯◯の鍵が手に入った!ついにあの場所に進むことが出来るぞ!

そんなワクワク感もありません。

 

ぬいぐるみから各パーツを切り取って、正しい姿のぬいぐるみを組み立てるギミックがあるのですが、、

ぬいぐるみが多すぎます。

このうちの大半がパーツを切り取ることも出来ずに、無意味に設置されているだけです。

どれがパーツを切り取れるぬいぐるみなのか?

それは調べないと分かりません。

無駄に謎解きを複雑にして引き伸ばしているだけです。

 

↓のスクショを見て下さい。

メッセージウィンドウによって、左足が見えません

正しい形のパーツを切り取る必要があるのですが、メッセージウィンドウによってパーツの形が見れないのです。

 

持っているランタンの明かりが、時間経過によって消えるシステムが搭載されています。

ランタンが消えたら、いちいち初期地点まで戻って明かりを点け直す必要があります。

アイデアは理解できるのですが、面倒なだけで面白くは無いです。

 

さらに、本作はRTAのような作りになっています。

時間制限のようなものがあって、ちんたらと探索しているとゲームオーバーになって死にます。

変なタイミングでセーブすると、事実上の詰みになります。

こういったところも昔のゲームっぽいです。

 

駄目なところを並べ立てたらキリがありません。

一言でまとめるなら、「ありとあらゆる要素が面白さに繋がっていない」です。

もっとユーザーフレンドリーに作っても良いと思います。

プレイヤーを楽しませることをもっと意識するべきです。

ストーリーやテーマは面白いだけに残念です。

 

ただ、こういった作りを好むプレイヤーもいると思います。

うわっ!この理不尽な感じ!懐かしい~!

このように感じるプレイヤーもいるでしょう。

そういった方には刺さる作品でもあります。







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