
一人称視点のホラーウォーキングシミュレーションです。
プレイヤーはキャビンの検査員を操作し、キャビンに幽霊が取り憑いているのかどうか判断します。
8回連続で正解するとゲームクリアです。
8番出口ライクな作品です。
ゴア表現は無いので、グロが苦手な方は安心しても良いです。
ジャンプスケアはありますが、そこまで激しいものではありません。
それなりに怖いです。
・ゴア表現に頼らないホラーがプレイしたい方
・ゲーム性とストーリーが両立した作品が好きな方
・グラフィックがキレイ
・豊富なホラー表現
・ゲームを隅々まで遊び尽くせるように工夫されている
・3D酔いする人のための配慮がある
・初見殺しが多く、咄嗟に何を求められているのか分からない場面がある
しかし、作品の評価を落とすほどに理不尽なものではありません。
ホラーゲームの御愛嬌です。
・最初にルールを良く読みましょう
間違いを探すゲームではありません。
「動いているもの」が無いか探すゲームです。
・二階までちゃんと調べること
二階まで行くことで発動するギミックがいくつかあります。
・逃走パートでは必ず「逃げ込める場所」があるので探すこと
・ミニチュアが出現したときには、ミニチュアをよく観察すること
・3D酔いしやすい方の対策↓

「カメラ感度」を自分にとって心地よい程度に調節する
「照準線」を表示する
「視点の揺れ」を無くす

面白いです。
傑作だと思います。
8番出口という偉大な発明を踏襲しながらも、さらなる進化を遂げています。
8番出口と大きく違う点を1つ挙げるのなら、「ストーリー」が追加されたことです。
ストーリーや設定をすっ飛ばして、ゲーム性だけで勝負した8番出口とは違い、本作には明確にストーリーがあります。
しかも、ゲーム性とストーリーが見事に両立しています。
キャビンを探索して幽霊が取り憑いているのかどうか判断するのですが、キャビンのなかは大きく様相を変えることがあります。
普段は行くことの出来ない地下室に行けるようになったり、そういった場面でストーリーが語られる仕組みになっています。
主人公はどういう立場なのか?
キャビンで何が起こったのか?
ゲームをプレイしながら、自然と理解できるように作られているのです。
その見せ方や演出も極めて上手いです。
ゴア表現に頼ることなく、適度な恐怖を味わいつつも、ゲームとストーリーを楽しめます。
このバランス感覚は本当にお見事というほかありません。
グラフィックも凄く良いです。

窓から差し込む光など、陰影の表現が素晴らしいです。
ぬいぐるみの「もふもふ感」も凄くて、つい触りたくなりますね。

ボクが素晴らしいと思ったのが、手書き風のフォントです。

細かな部分ですが、この演出上手いですよね。
仕事でもこういう光景をよく見ます。
雰囲気が出ていて素晴らしいです。
グラフィックだけではなく、音の表現も抜かりありません。
吹雪の音など、本当にリアルです。
本作は、8番出口ライクの究極系なのかもしれません。
ストーリーとゲーム性が見事に両立した傑作です。