過去に自分が捨てた弱さと向き合う物語「mirror insideout」感想、レビュー

閉ざされた館に閉じ込められてしまった主人公。

無事脱出することは出来るのか？

ツクール製のアドベンチャーゲームです。

ホラーっぽい雰囲気がありますが、怖くは無いです。

ジャンプスケアもゴア描写もありません。

ゲームオーバーもありません。

各所で手に入れたアイテムを使用してゲームを進めて行きます。

・ストーリーや演出に力の入った作品が好きな方

・アクションは要らない、ストーリーだけを楽しみたいという方

・サクッと遊べるゲームがプレイしたい方

・細かな演出

・ギミックを調べた時の主人公の反応がかわいい

・手に入れたアイテムの使用方法がユニークで面白い

・最後には謎がすべて明確に明かされる

・ゲーム性はほぼ無い

・トゥルーエンドで全てが明かされるのでぜひ最後までプレイしましょう

・オプションから常時ダッシュにするとプレイが快適になります

ストーリーや細かな演出に力が入った作品です。

エンディングは3種類あるのですが、トゥルーエンドで全てが明かされるようになっています。

条件もそれほど厳しいものではないので、ぜひトゥルーエンドまでやり込むべきです。

そのメッセージ性も含めて、個人的にはとても好みの物語でした。

全体的に細かな作り込みが凄いですが、とくに主人公はかなり作り込まれていると感じました。

オブジェクトを調べたときの反応がやたらと可愛かったり、怪我を負った際には表示するグラフィックにも変化があります。

主人公の灰くんが、もの凄く制作者さんに愛されているのがプレイしながら伝わってきました。

手に入るアイテムの使い方がユニークなのも面白かったです。

牛乳を利用してネコをおびき寄せるなど。

（これは一体何に使うんだ…？）というアイテムを意外な形で使用してくれます。

良くも悪くも、ノベルゲームのような作りになっていて、あまりゲーム性は無いです。

この手のゲームにありがちな、理不尽な初見殺しによるゲームオーバーや、難解過ぎる謎解きはありません。

マップを探索し、気になるものを順番に調べていけば、誰でもクリアできるように作られています。

人によっては、ちょっと物足りないかもしれません。

逆に言えば、純粋にストーリーを楽しみたいという方にピッタリの作りになっています。

過去に、どうしても受け入れられずに捨てた自分の弱さと向き合う物語に、きっとあなたの胸も打たれるのではないでしょうか。