見ず知らずの男女3人が森に迷い込みキャビンに集う。
何とか森から出ようと試行錯誤するものの、なぜかまた同じキャビンに戻ってきてしまう。
なぜこの3人が集められたのか?3人の共通点とは?
果たして、森から出ることは出来るのか。
「世にも奇妙な物語」のような作品です。
ただし、ホラー要素はありません。
グロやジャンプスケアも無いので苦手な方も安心です。
SFミステリという言葉が似合うと思います。
余談ですが、クリント・イーストウッドの息子である「スコット・イーストウッド」が出演しています。
・サクッとみられる映画が見たい方
・ちゃんとオチがつく映画が見たい方
・静的な映画が見たい方
・「世にも奇妙な物語」や「週間ストーリーランド」のような作品が好きな方
こぢんまりとした良作です。
決して豊富な制作費の元に作られた作品ではありませんが、制作者のやりたいことを過不足無く描き切っています。
絵面は地味だしCGはしょぼいです。
しかし、それは本作の欠点ではありません。
ミステリらしく、小出しに情報を与え、常に物語が進行するので見る者を飽きさせません。
下手に風呂敷を広げまくって脱線し、まとめきれないような作品よりも、本作の方がよほど誠実な作りをしていると思います。
ネタバレを防ぐため、あまり多くは触れませんが、本作は「やり直し」の物語です。
森から出られなくなるように、負のサイクルにとらわれてしまうことは誰もが経験するでしょう。
それは「本人」にも原因がありますが、「環境」による要因だってあるはずです。
描き方のバランスとしても、腑に落ちるものでした。
オチも良かったです。
ボクは好きな作品です。