他人の行動を変えたい場合には強制的に【禁止】するのはやめた方が良いです。
たとえば、お菓子を食べるのを禁止、ゲームを禁止、ギャンブルを禁止、などなど。
あなたの幼少期を思い出してください。
他人から何かを禁止されたときにどう感じたでしょうか?
人は何かを禁止されると、逆にそれをやりたくなってしまうものです。
なぜなら、人は自由を脅かされることを本能的に嫌うからです。
禁止されたものを破る行為は、本人にとっては自由を取り戻すための戦いなのです。
お菓子を禁止されたのなら、お菓子を食べる自由を取り戻そうとします。
ゲームを禁止されたのなら、ゲームを遊ぶ自由を取り戻そうとします。
ギャンブルを禁止されたのなら、お金を好きなことに使う自由を取り戻そうとします。
押せば押し返そうとするのが人の性です。
強制的に、何かを取り上げても上手くいきません。
禁止するのを禁止しましょう。
人の行動を変える方法として、言葉によるお願いがあります。
たとえば、お菓子を食べるのをやめて欲しい場合、「お菓子を食べてると虫歯になっちゃう、歯が痛くて苦しむ〇〇ちゃんを見たくないなぁ」など。
禁止するのではなく、言葉によって相手にお願いするのです。
あるいは何か交換条件を与える方法もあります。
たとえば、ゲームであれば宿題をやったのなら好きなだけやっても良い、友だちと遊ぶときだけは2時間だけ遊んでも良い、などなど。
このように、条件を追加することによって、一方的に取り上げるよりは相手に悪い印象を与えません。
少なくとも、自身の自由を侵害されたという感覚は大幅に薄まるはずです。
代替案を出すのも良いでしょう。
たとえば、ギャンブルの代わりに罰ゲームを賭けてみんなでトランプゲームをする、など。
そのときには、「ギャンブルで鍛えた勝負強い〇〇さんだったらトランプも強そう」などと一言添えれば相手もその気になってくれるかもしれません。
いずれにせよ、禁止というのは自由を奪う行為として相手から認識されます。
禁止することによって反抗されたり、禁止したものを破られるようであれば、それは相手が自由を取り戻すための戦いを始めている証拠です。
誰でも自由を奪われるのは嫌です。
禁止するのを禁止しましょう。
もっと上手い手はいくらでもあります。