遊んで生き残る

水木しげるの「妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」の思い出

六本木の東京シティビューで開催された水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~】に行ってきました。

ボクは水木サンの大ファンで、人生に対する考え方でも大きな影響を受けています。

肩の力を抜きたいときに水木サンの著書を読むと、自然と生きる活力が湧いてくるのです。

 

とくに好きな作品は「のんのんばあとオレ」です。

もう何度読んだか分かりませんが、いまでも読むたびに面白いと思わされます。

そして泣けるんです。

ボクがおばあちゃん子だったということもありますが、あの絵を見るだけで目頭が熱くなるのです。

 

さて、すべてを紹介することはできませんが、さっそく水木しげる展のレポートを始めましょう。


■さまざまな妖怪フィギュア

上から「子泣き爺」「ぬらりひょん」「お歯黒べったり」「泥田坊」です。

もちろん、館内ではこれら妖怪の他にもさまざまなフィギュアが飾られていました。

余談ですが、ボクは産まれたときに奇形児だったらしく、まるでぬらりひょんのように頭が後ろに突き出ていたそうです。

幸いにも、矯正?的なことをして、普通の頭の形になったのですが、ぬらりひょんの正体とは、ボクのような奇形児がそのまま大きくなった姿だったのかもしれませんね。

 

■ぬりかべ

記念撮影用のぬりかべです。

もちろん、一緒に撮影してきました。

ボクと一緒に並ぶと、その大きさが何となく伝わると思います。

 

他には、貴重な水木サンに関する資料などが展示されていて(こちらは撮影不可)、とても読み応えがありました。

やはり、のんのんばあ関連が面白かったですね。

展示されている資料を見ながら、涙目になってしまいました。


 

ここからは、コラボカフェである「妖怪の森cafe」について書いていきます。

コラボカフェはイベントの醍醐味ですよね。

ボクは並んででも絶対に食べるようにしています。

 

しかも今回はオリジナルのランチョンマットまでプレゼントしていただきました。

妖怪新聞というタイトルが良いですね。

 

しかし…

正直に言うと、今回のコラボカフェの料理はなかなかに酷い出来だと思います。

嘘を書くようなことは絶対にしたくないので、率直に自分の感じたことを書きます。


■大かむろバーガー ¥1.550円

迫力があって素晴らしい見た目です。

具材は、チーズ、照り焼きハンバーグ、トマト、レタスです。

ソースはマヨネーズです。

 

これは実際どういう味なのか?

コンビニやスーパーで売っているハンバーガーの味です。

出来合いのバンズに、レトルトのハンバーグと、その他具材を挟んだだけの味です。

失礼ですが、非常に安っぽい味です。

おまけに、大かむろの目の部分であるスナックは完全に湿気ています。

 

付け合わせのフライドポテトも酷いです。

冷めていて、シナシナです。

サクっとした食感や、ホクホクとしたポテトの旨味は皆無と言っていいです。

半日経ったマックのフライドポテトの方が美味しいんじゃないかと思えるような味です。

 

間違えても、飲食店で出すようなクオリティのバーガーではありません。

 

■百鬼夜行パフェ ¥1.480円

こちらも見た目は素晴らしいです。

べとべとさんの足がスナックで再現されているのも芸が細かいです。

さらに、下段の黒ごまプリンは、ぬりかべになっています。

コラボカフェとして、見た目は完璧です。

 

しかし…このパフェも味に問題があります。

大かむろバーガーの髪にも使われていた、この「揚げた春雨」がダメです。

ただでさえ甘味の暴力であるパフェの上に、なぜ油ものをトッピングするのか?

揚げた春雨の塩気と油臭さが、生クリームやアイスなどの甘味と組み合わさって気持ちが悪くなります。

天ぷらに生クリームを乗せて食べているような感覚を想像してください。

とても合いません。

しかも、揚げた春雨が食べている最中にパラパラとこぼれるのも良く無いですね。

食べづらいし、テーブルが汚れるのも見栄えが悪いです。

 

■河童の抹茶スムージー ¥1.050円

やっぱり見た目は素晴らしい。

ちょっと、トイレに置く「ブルーレット」的なのを連想してしまいましたが、とても美しい見た目だと思います。

 

さっそく飲んでみると、意外と抹茶の部分が苦い!

甘味はまったくありません。

これは嬉しい誤算で、ボクは渋めの抹茶が好きなのでかなり好みです。

百鬼夜行パフェで胃もたれしていたところに、これは嬉しい誤算です。

 

しかし…喜んだのも束の間…

青いゼリー部分に魔物が潜んでいましたね。

この青いゼリーは一体何なのか?

これはソーダゼリーなんです。

単体としてスプーンですくって食べればもちろん美味いです。

その鮮やかな彩も合わさって、爽やかな風味がたまりません。

 

ですが、抹茶と絶望的に合いません。

リアルに表現するなら、アイスのダブルソーダ(知らない方はガリガリ君のソーダ味を想像しても良い)を抹茶で飲み込んでいるような感覚です。

科学だけで作られた爽やかなソーダの風味に、超自然的な抹茶の苦味が口のなかで喧嘩します。

お世辞にも美味しいとは言えませんでした。


 

今回のコラボカフェは以上です。

 

ここで言い訳をすると…

ボクはコラボカフェに味を追求したり、値段的なことを言うのは野暮だと思っています。

それこそ、ディズニーランドで値段や味に文句を言うのと一緒で、その場の雰囲気や世界観込みで楽しむべきものだと考えているからです。

 

しかし…それを踏まえた上で…

今回のコラボカフェはちょっと酷かったですね。

映えることばかりを追求して、味や食べる人のことを何も考えていないのが伝わってくるような作りでした。

これも「インスタ蠅」という現代妖怪の仕業なのかもしれません…とかそれっぽいことを言っておきます。

 

豪華な六本木の夜景を楽しみながら、チープで美味しくないものを食べるのも百鬼夜行的で素敵な思い出となるでしょう。


 

最後に、購入したグッズを紹介して終わります。

 

■水木しげるの妖怪 百鬼夜行展図録 ¥2.200円

中身は見せられませんが、豊富なイラストと解説が読んでいて楽しい一冊です。

解説の文字が大きいのが個人的に好みでした。

 

■ミニタオル鬼太郎 ¥594円

シンプルでかわいいです。

会社で使います。

 

■アクリルマグネット ¥880円

かわいすぎる。

水木サンのファンなら間違えることはないと思いますが、この生き物はネコではなくタヌキです。

 

■クリアファイル三種類セット ¥1.100円

水木サンの絵柄、そして世界観は本当に魅力的ですね。

このクリアファイルを眺めているだけで、異世界を覗き見ているような感覚になります。

素晴らしい。

 

以上です。

水木サンの世界観を堪能できる素晴らしいイベントでした。

 

客層的には家族で見に来ている方が多かったですね。

現代のお子さんも水木サンの妖怪を楽しんでいると思うと、何だか嬉しくなります。

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