映画で生き残る

映画「フリーガイ」は自己啓発映画である

映画フリーガイは自己啓発映画です。

・同じ毎日を繰り返すのが嫌なら何か行動して変えなければならない

・明確な意思を持って行動し始めた瞬間に世界の見え方が変わる

・相手を倒すのではなく同じ気付きを与えて説得する

学びの多い作品です。

 

あらすじ

自分がオンラインゲームのモブキャラ(その作品におけるその他大勢の背景キャラ)であることに気づいた主人公。

この世界で自分が存在する理由とは?

 

※ここから楽しみを奪わない程度のネタバレをします。

 

YouTubeの予告動画を見ていただければ、おおよその雰囲気がつかめると思います。

ボクはゲームが好きなことと、お気楽な夏休み映画を見たくて映画館でフリーガイを鑑賞したのですが、良い意味で期待を裏切られることとなりました。

フリーガイは完全に自己啓発映画です。

フリーガイから学んだ自己啓発部分を3つ紹介します。

 

①同じ毎日を繰り返すのが嫌なら何か行動して変えなければならない

フリーガイの主人公はモブキャラなので、毎日同じ行動を繰り返しています。

そして、これはボクらのメタファーでもあります。

学校や仕事などに追われ、限りなく同じような毎日を過ごしている方も多いと思います。

そんな毎日に満足しているのなら良いのですが、そうでない人もいることでしょう。

本当はそんな毎日が嫌だけれど、社会的にそこからはみ出すことが許されない。

でも、そんな毎日が嫌なら何か行動して変えるしかないんです。

フリーガイの主人公は、その世界で与えられた自分の役割を放棄して行動を起こします。

その結果、主人公を取り巻く世界は一変します。

ボクらも同じです。

その結果がどうあれ、何か行動を起こせば世界が変わるんです。

 

②明確な意思を持って行動し始めた瞬間に世界の見え方が変わる

主人公は劇中で、とあるアイテムを手に入れます。

そのアイテムは本来であれば主人公が手にしてはならない禁断のアイテムだったのですが、主人公は自らの意思でアイテムを入手します。

そして、アイテムを手に入れた瞬間に、文字通り世界の見え方が変わります。

これもやはりボクらと同じです。

たとえば、カメラに興味を持ちカメラを手に入れます。

ただ通り過ぎるだけだった普段の道が、実は興味深いものに溢れていると気付きます。

道の端にある美しい草花、ついつい目を引く看板やポスター、一風変わった建築物などなど。

どんなものでも、自分の意思で行動を起こすと世界の見え方が変わります。

それこそ、テレビゲームであれ、攻略情報や感想などを発信しようと思い立った瞬間に、それはテレビゲーム以上の意味を持つものに見えてくるでしょう。

 

③相手を倒すのではなく同じ気付きを与えて説得する

劇中で、主人公のもとへ強敵が現れます。

苦戦する主人公ですが、さまざまな手段を用いて戦います。

このまま戦ってどちらが勝つのか決着をつけるのかと思ったのですが、この作品は違います。

主人公は相手にも自分と同じ気付きを与えて説得するのです。

主人公のもとへ現れる強敵は、かつての主人公と同じように、その世界で与えられた役割を演じるだけのキャラなのです。

その強敵に対して主人公は、たとえモブキャラであっても自分の意思で自由に行動して良い、という気付きを与えるのです。

これは、もっともこの映画で感動した部分でした。

強い者が弱い者を倒して、自己の正当性を証明するというのが、創作物でありがちなパターンです。

この映画では相手を倒しません。

映画の展開としても非常に上手いし、学びの多い場面です。

ボクらの世界も、立場や権力などの社会的な強さを利用して、他人へ自己の正当性を押し付けても、必ずしこりが残ります。

たとえば、仕事で手を貸して欲しいとき、一方的に「手伝え」と命令するよりも、普段から自分が手伝うことによって、<みんなで作業した方が楽で速い>と気付きを与えた方が上手くいきます。

 

実は、ボクはフリーガイを鑑賞する数日前に勤めていた会社を辞めました。

新型ウイルスの影響もあり、先行きに対して大きな不安もありましたが、ボクはこの映画に勇気づけられました。

会社を辞める、退職する、これらは負の要素を帯びた行動なのかもしれません。

しかし、ボクはこの先どうなろうとも、同じ毎日が嫌だから辞めるという行動をしたのです。

名実ともにフリーガイ(無職男)になってしまったボクですが、後悔はしていません。

フリーガイはボクらに勇気をくれる本当に素晴らしい作品です。

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