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大人の鑑賞に耐えうるお化け屋敷映画…ではない…「映画版UNTIL DAWN」感想、レビュー

 

1.「アンティルドーン」ってどんな映画?

ソニー・ピクチャーズが送る、同名のゲームが原作の映画です。

行方不明になった姉を探すために山荘に訪れた主人公たち。

そこへ突然現れた殺人鬼に殺されてしまう。

目覚めると、そこは同じ山荘のようで…

 

R18指定だけあってゴア描写が豊富なので苦手な方は注意。

 

2.どんな人におススメ?

・お化け屋敷的な映画が見たい方

 

3.珠音真珠の感想

原作のゲームは未プレイです。

表現規制による悪評(いわゆる暗転ドーン)を見て購入しませんでした。

だから原作との比較はできません。

純粋に一本の映画としての感想になります。

 

面白いのか?と問われれば、面白くはありません。

駄目な部分が多い映画です。

 

まず、どこを切り取っても絵面が絶望的にダサいです。

登場する殺人鬼やクリーチャーのデザインは、B級丸出しで芋臭いし、美しさや格好良さなんて微塵も感じさせません。

襲ってくるシーンも、どこかで見たことがあるような絵面ばかりでフレッシュさが無いです。

 

ループ設定も上手く活かされていません。

死んでも生き返るという設定のおかげで、緊張感が削がれます。

どんな惨劇に見舞われても、(どうせ生き返るし、結局はどうにかなるんでしょ?)なんて退屈になってきます。

ホラーというジャンルとの食い合わせの悪さを感じてしまいました。

 

さらに致命的なのは、ワクワク感がまったく無いことです。

ループするたびに、新たなギミックが登場するのは良いのですが、主人公一派が受け身過ぎて、ほぼ振り回されているだけなんですよね。

次のループではこういう作戦で行こう!

次のループではこのような行動を起こしてみよう!

前回の反省点を活かし、知識と経験を蓄え、巻き込まれてしまった殺人ゲームの攻略を進める、このようなカタルシスがほぼありません。

 

決して出来の良い作品だとは思いませんし、面白くは無いのですが、それなりに楽しい映画ではあります。

ジャンプスケア盛り盛りのお化け屋敷的な作りは、映画館の大スクリーンで見る分には、まぉまぁスリリングです。

 

容赦の無いゴア描写も目の保養になります。

ファッキュー!アスホール!ダーイ!!

(Fuck You Ass Hole Die!!)

という最高の台詞と共に、殺人鬼の脳天をかち割るシーンでは、思わず劇場でにっこりしてしまいました。

このシーンは本当に最高です。

 

皮肉っぽい言い方になってしまうのですが、自分が中学生や高校生で、友だちと劇場で鑑賞したなら素晴らしい思い出の一つになったと思います。

しかし、本作はR18指定です。

そのような意味では、大人の鑑賞に耐えうるお化け屋敷映画では無かったですね。

 

最後に、自分の勘違いかもしれないのですが、SIREN(サイレン)っぽいシーンがあるのが気になりました。

同じソニーから発売されているホラーゲーム、SIRENを意識したようなカットがあるのです。

サイレンが鳴り響き、目から赤い血を流したキャラクターが映し出されます。

絵面が凄くSIRENっぽいんですよね。

ソニー(プレイステーションプロダクションズ)のサービスなんですかね。

自分の思い違いかもしれないのですが、そういったゲームファンへの目配せであるならば歓迎したいところです。








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