
原因不明の不調を感じている主人公が、通院生活を続けながら、病の正体へと迫るゲームです。
Steamにて無料で配信されています。
操作はマウスだけで完結します。
その状況に応じたコマンドを選択してゲームを進めましょう。
30分ほどで終わる、小ぢんまりとした作品です。
・メッセージ性の強い作品を遊びたい方
・サクッと遊べる作品を探している方
・明確なメッセージ性
・作者のやりたいことが簡潔にゲームに落とし込まれている
・ゲームとしての面白さは無い
しかし、ゲームとして面白いものではない、ことをゲーム内でも明記しているので、そういう作品だと割り切るべきです。
・なるべく一人で静かな時間にプレイすること

原因不明の不調に悩まされる主人公(ゲームの作者さん)が、通院生活を繰り返しながら病の正体を究明しようと奔走します。
病院に通っても、お医者さんからまともに相手をしてもらえません。
「気のせいだ」
本作のタイトルにもなっている言葉です。
いくら不調を訴えても、ちゃんと取り合ってもらえないのです。
正直に言えば、(本当にこんな扱いをするお医者さんがいるのか…?!)なんて思ってしまいますが、それは医療設備が整った日本で暮らしているからかもしれません。
もちろん、それはお医者さんだけの問題ではなく、その病気が極めて珍しく、発見が困難なものであるのなら、仕方のない面もあると思います。
仕事をしたり、休んだり、遊んだり、通院したり。
日常生活を送りながら、不調は何ひとつ解決しません。
ゲーム内では主人公のパラメータが表示されているのですが、どんどん数値が悪化するのが痛々しいです。
少し話はそれるのですが。。
自分はどちらかと言えば、弁が立つタイプだと思います。
自分の考えを他人に伝えたり、説得するのは得意です。
コミュニケーションにおいて、それほどストレスを感じることはありません。
しかし、世の中には話すのが苦手な方もいますよね。
ボクの勝手なイメージ(偏見)ですが、そういった方はいつも怒っているんですよね。
(また始まったか、いつも癇癪起こしてんな…)
半ば呆れながら見ていたりするわけですが…
自分の思っていることをうまく表現できない。
自分の考えが伝わらない。
自分の訴えを聞いてもらえない。
まともに相手をしてもらえない。
これって地獄ですよね。
おそらく、「自分の考えを言語化して伝える」ことがうまく出来ないゆえに、「怒りで訴えるしかない」のだと思います。
正しいか間違っているかはともかく、誰もが自分なりの理屈や都合があります。
それを伝えることができない、聞いてもらえない。
ならば怒りに任せるしかないのでは。
大抵のことは、ちゃんと順序立てて論理的に説明すれば伝わると思います。
ボクはそうやって生きてきました。
しかし、もしそれが通用しなくなったら…
自分にそれができなくなってしまったら…
きっと、深い絶望と怒りに飲み込まれてしまうでしょう。
そんなことを考えてしまいました。
自分の話をまともに取り合ってもらえないというのは、想像するだけで恐ろしいです。
制作者さんである「npckc」さんのご快復を心よりお祈り申し上げます。
同じ制作者さんのゲームのレビュー記事です↓




