人面皮を被った殺人鬼に襲われるホラー映画です。
1974年に公開されたホラー映画の名作である「悪魔のいけにえ」の続編です。
「ビジネスで田舎町にやってきた連中が殺人鬼に襲われる」というストーリーです。
前作のあのキャラ(PVでも確認できます)も出てきます。
恐怖演出やグロ表現もそれなりにあるので、苦手な方は要注意です。
前作を見ていない方でも楽しめると思います。
・殺りまくり、血みどろスラッシャーが見たい方
・緊張感のある映画が見たい方
・格好良い殺人鬼が見たい方
結論から「レザーフェイスのPV」として楽しみましょう。
レザーフェイスという殺人鬼のプロモーションビデオだと割り切って見れば楽しめます。
すみません。
この映画ハッキリ言って結構ダメです。
ストーリーも有って無いようなものだし、設定が何も活かされていないし、キャラの行動も突っ込みどころがあり過ぎるんですよ。
「ビジネスでテキサスに乗り込んできた連中がレザーフェイスという殺人鬼に襲われる」というストーリーなのですが…
主人公サイドも悪いことをしているのでノりづらいんです。
(こいつらは襲われても仕方ないんじゃないか…)と見ている側に思われてしまうのは、悪魔のいけにえではあまり良くないような気がします。
前作ではドライブをしていただけの若者たちが襲われるので、被害者の目線から感情移入して見ることができたのですが…
主人公が銃乱射事件の被害者なのですが、その設定が活かされるわけではありません。
別にその設定を付ける必要が無かったと思います。
それっぽい演出はところどころにあるのですが活かしきれていません。
前作のあの人も行動に突っ込みどころがありすぎます。
待ち望んだレザーフェイスとの対決で、あまりにやっていることが馬鹿らしいです。
この映画で一番まともなのはレザーフェイスなのかもしれません。
前作のようなリアルな狂気感はあまり感じられなかったものの、とにかくスタイリッシュで格好良いんですよ。
戦い方に知性を感じさせるあたりは賛否両論ありそうですがボクは楽しめました。
たとえば、ドアの影に潜んで獲物を待つ、突っ込んでくる車にチェーンソーを投げて目くらましをする、逃げる相手の足元にチェーンソーを滑らせて転倒させる、などなど。
まさに殺しのプロフェッショナル、強くて格好良い殺人鬼を堪能できました。
レザーフェイスはちゃんと怖かったし、映画全体の緊張感は凄まじいものがありました。
ボクと一緒に見ていた人も、「この映画疲れる…」と洩らしていたほどです。
ここは良かったところだと思います。
レザーフェイスのPV、あるいは殺人鬼グラビアです。
本作はそのような視点で鑑賞すれば、それなりに楽しめます。
余談ですが、ボクは「悪魔のいけにえ」が本当に大好きで、たぶん10回近く見たと思います。
一年に一回は見ているような気がします。
それでも飽きることなく見る度に面白いと思うのですからやっぱり名作なんでしょうね。
2022年もどこかのタイミングで悪魔のいけにえを鑑賞するのでしょう。
昔、同じ職場の先輩で凄くガタイの良い人がいました。
ボクは「先輩レザーフェイスみたいっすね、前掛けとチェーンソーが似合いそう」とデリカシーの無いことを言いました。
すると「は?どういうこと?」と真顔で詰め寄られたときはリアルで怖かったですね。
良い思い出です。