狂気の実験が繰り返され、悪霊が蔓延る屋敷からの脱出をはかるホラーアドベンチャーゲームです。
屋敷の各所にて入手したアイテムを使用したり、仕掛けを解いて物語を進めます。
サブイベントも用意されているので寄り道も楽しめます。
アクション要素はありませんが、QTE(クイックタイマーイベント、突如コマンド入力を求められる)はあります。
本作の特徴として、「チェーンソー」を使用することができます。
チェーンソーで物を破壊して、道を切り開いたりできます。
・コミカルなホラーが好きな方
・ツクール製のゲームが好きな方
・謎解きが好きな方
・怖がりでもホラーが好きな方
・移動が快適(足が速く、斜め移動もできる)
・音のこだわりが凄い(歩いている場所によって細かに足音が変わる)
・豊富なホラー演出によって、屋敷を探索していて面白い
・演出が派手
・主要キャラである「父」の影が薄い
回想シーンばかりで、最後にようやく登場するのは少し印象が薄いです。
・「オーガ」(鬼瓦)の物語への介入が好みではない
「オーガ」という悪魔的な存在のキャラが登場します。
物語の終盤にとあるアイテムを渡してくるのですが…この展開は好きではありません。
一人の少女が必死で道を切り開いてきたのですから、最後まで少女の力で物語を終わらせるべきだったと思います。
・「?」を見逃さないこと
調べられる部分は「?」が表示されるので、見逃さないようにしましょう。
面白いです。
ゲームとして快適に作られているのが好感が持てます。
主人公の足が速い上に斜め移動ができるので、移動が快適です。
メインミッション、サブミッションもリアルタイムで確認ができます。
先へ進むために必要なアイテムまで教えてくれます。
この手のゲームにありがちな、「何をすれば良いのか分からない」ということはまず無いです。
プレイヤーに親切な作りは本当に素晴らしいです。
登場する悪霊も個性派揃いです。
全体的にコミカルで派手な作りをしているんですよね。
B級ホラーとかスプラッターが好きな方(ボクも大好きです)は気に入るでしょう。
豊富なホラー演出も丁寧に作られています。
細部までのこだわりを感じます。
かと言って、決して怖すぎるということはないので、怖がりな方でも安心してプレイできるでしょう。
本作の最大の魅力は「誰でも遊べる」というところにあると思います。
ユーザーフレンドリーで丁寧な作りは、遊ぶ人を選びません。
ストーリーも決して小難しいものではなく、誰でも理解できます。
丁寧に作られた傑作ホラーアドベンチャーです。
最後までプレイしても、苦い後味が残るのがまた素晴らしいです。