昔、ハードな仕事をしていたときのお話です。

新人が入ってもすぐに辞めてしまう。

最速では半日で辞めた人もいました。

それくらいキツイ仕事だったんですね。

 

その仕事が出来る人間も少なく、誰もやりたがりません。

主に自分と先輩の二人でその仕事を回していました。

 

ある日、先輩が仕事中に言いました。

「一度ヘトヘトになるまでやれば良いんだよ、そこで初めて分かることがある」

何とも脳筋な物言いです。

誰もやりたがらない、すぐに人が辞めてしまう、そのような労働環境に対する皮肉も込めて発言したのでしょう。

 

ただ、自分にとっては、ある種の金言なんですよね。

ヘトヘトになるまでやって初めて分かることがある

それは本当にその通りだと思います。

 

実はもっと力を抜いても良いんじゃないか?

実はこの手順を飛ばしても良いんじゃないか?

キツイ…!もっと楽にできないものだろうか?

 

追い込まれた状況になって、初めて起こる閃きというものがあります。

良い意味で、手の抜き方を覚えるのです。

自分の意志とは無関係に、身体も心も限界を迎えるので、自然とキツイ環境に適応した立ち回りができるようになります。

 

一度ヘトヘトになるまでやれば良い

 

何事も効率的にこなそうとする現代では、受け入れがたい考え方だと思います。

いかにも根性論的だし、脳筋思考です。

 

ただ、自分の経験も含めて言いたいです。

たとえ非効率で下手くそなやり方であっても、ガムシャラに頑張ることは決して無意味ではないと。

 

ヘトヘトになるまでやって、初めて身に付くスキルもあります。

それは人を大きく成長させてくれるし、大きな財産となります。

 

だから、あなたの頑張りも、きっと無駄ではありません。