ゲームで生き残る

ショートホラーの見本「Bleeding Roots」感想、レビュー

 

1.「ブリーディングルーツ」ってどんなゲーム?

家の庭に植えられた植物に水やりしながら、孤独な男の心境を見届けましょう。

小屋では得体の知れない植物も育てられているようで…

 

ローポリで作られたショートホラーゲームです。

初見でも15分前後でクリアできると思います。

Steamにて無料で配信されています。

ちょっとしたグロ表現はありますが、スケアジャンプはありません。

怖がりな方でもプレイできると思います。

 

2.どんな人におススメ?

・ローポリが好きな方

・鬱ゲーが好きな方

 

3.良かったところ

・四季の移り変わりによって景色が変わる

・やりたいことが簡潔に詰め込まれている

・ローポリゆえに想像力が掻き立てられる

・久しぶりのラジコン操作(昔のバイオハザードのような操作感)が懐かしかった

 

4.ちょっと気になったところ

・万人が面白いと思うような作品ではない

・人によっては操作に不満を覚えるかも

・翻訳に違和感がある

 

5.今からプレイする方へ

・とくになし

 

6.珠音真珠の感想

面白かったです。

ショートホラーの見本のような作品です。

何を見せて何を見せないのか?

どこまで説明して、どこから突き放すのか?

程よく考察の要素もあり、上手く作ってあると思います。

 

初代プレステのようなローポリのグラフィックがたまりません。

画質が粗いからこそ想像力が掻き立てられます。

なおかつ、今では珍しいラジコン操作です。

おじゲーマーはニヤニヤしてしまいますね。

 

プレイヤーがやることは、庭の植物に水をやって、小屋にいるヤバい植物を育てるだけです。

とくにゲーム性であったり、謎解きの要素もありません。

孤独な男の日常を見届けるだけです。

 

ゲームで起こったことをそのまま切り取るなら、孤独な男が自身を犠牲にしてヤバい植物を育て上げたことになります。

それだけでもゾクゾクしますが、個人的な考察を言えば、おそらく本作が描いているのは自殺のメタファーだと思います。

 

美しいものを美しいと思えなくなる。

かつて愛していたものすら憎しみに変わる。

自分を傷付けることに快感を覚え始める。

 

短い作品ですが、このプレイ体験はしばらく脳裏に焼き付いて離れないでしょう。

なぜなら、その植物は誰もが魅入られ育てる可能性があるのですから。











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