1.「ヘルプ/復讐島」ってどんな映画?

パワハラ社長と一緒に無人島に漂流した主人公。

権力も財産も通用しない環境で、二人の立場は逆転する。

2.どんな人におススメ?

・ブラックコメディが好きな方

・肩の力を抜いて観られる作品を探している方

・サム・ライミ監督が大好きな方

 

3.珠音真珠の感想

オタク向けの映画だと思いました。

眉間にシワを寄せながら、腕組みして観るような作品ではありません。

思いっ切りエンタメしている、”笑える作品”です。

もっと言えば、”サム・ライミ監督を堪能する作品”です。

 

おまえ、本当にゲロとか粘液とか大好きだよな…!!!

 

映画オタクであれば、言いたいことが分かるでしょう。

(なるほど、サム・ライミだわ)なんてニヤニヤするでしょう。

そんなサム・ライミ監督に対するリテラシーのある方は、幸福な映画体験を約束できます。

逆に言えば、生真面目に鑑賞する方は合わないかもしれませんね。

 

パワハラクソ社長と主人公が無人島に漂流するお話です。

ちなみに、宣伝で言われているほど、パワハラクソ社長ではないです。

いけ好かない人間ではありますが、そこまでの人格破綻者というわけではありません。

むしろ、主人公の方がよっぽど”ヤバいヤツ”です。

 

自分は、人間が虐げられている様子を見るのが苦手です。

創作物とはいえ、パワハラされている映像を見せられるのは良い気がしません。

(ガチの”胸糞”だったら嫌だな)

そう思いながら劇場へ向かいましたが、まったくの杞憂でした。

そういう部分が気になる方は安心して良いと思います。

 

映画としては、ケレン味たっぷりのサム・ライミ節が炸裂しています。

パワハラクソ社長のフィアンセが指輪を見せるシーンでは”キラーン”という効果音がわざとらしく鳴ります(アニメかよ)。

この時点で笑いを堪えきれませんでした。

無人島では、食料として”イノシシ”を狩るシーンがあります。

(イノシシってこんなんだっけ??)

まるでバイオハザードにでも登場するような凶暴なイノシシです。

ヤバいウイルスか何かを投与されたような、尋常ではない容姿と暴れっぷりに笑いが止まりません。

 

飛び散る体液、ゲロ

サム・ライミ監督のお家芸です。

サム・ライミ監督で凄いと思うのが、トラウマに残るほどにグロテスクに見せないことです。

ゲロを顔面にぶちまけられる

古い作品ですが、同監督の”スペル”という映画でもそんなシーンがありました。

しかし、食欲が失せるほどに気持ち悪くはならないのです。

このバランス感覚が本当に絶妙です。

まさに職人芸ですね。

 

ちょっとだけ不満点を挙げると、映画の尺が長いです。

本作の上映時間は113分です。

特別に長いわけでもないのですが、90分くらいに抑えた方が収まりが良かったと思います。

というのも、無人島ではさまざまなイベントが起こるのですが、結局は同じところに着地する展開が続くからです。

(分かったから、そろそろどこに着地するのか見せてくれよ)なんて鑑賞中に思ってしまったのも事実です。

 

最後に、”俳優って本当に凄い”と思いました。

会社勤めの主人公。

無人島に漂流してからの主人公。

オチの主人公。

同一人物なのに、受ける印象がまったく異なります。

もちろん、撮影による見せ方やメイクなどもあるのでしょうが、ここまで違う印象を残せるのは、俳優の演技力に他ならないでしょう。

 

やっぱ映画って最高だな

そして、サム・ライミ監督

おまえ、本当に小学生みたいな感性してるよな

ニヤニヤが止まらない幸せな映画体験でした。