ゲームで生き残る

ゲームという媒体を使った興味深い試み「むかんしんはひとをころすか」感想、レビュー

 

1.「むかんしんはひとをころすか」ってどんなゲーム?

WOLF RPGエディターで作られた脱出アドベンチャーゲームです。

手に入れたアイテムを駆使して、閉じ込められてしまった部屋から脱出しましょう。

戦闘の要素もあります。

初見でも15分くらいで終わるくらいの短編です。

ジャンプスケアやゴア表現はありませんが、児童虐待というセンシティブな題材を扱っています。

フリーゲームとして配信されています。

 

 

2.どんな人におススメ?

・センシティブでエグい作品がプレイしたい方

 

3.良かったところ

・ゲームを使った表現として興味深い試みをしている

 

4.ちょっと気になったところ

・設定やゲーム的な仕掛けは不自然

 

5.今からプレイする方へ

・アイテムはちゃんとメニューから使うこと

 

6.珠音真珠の感想

エグい作品です。

児童虐待というセンシティブな題材を扱っています。

親に捨てられ、ゴミが散乱する部屋に閉じ込められてしまった子どもが脱出をはかります。

 

この手のゲームでは珍しく、RPG形式の戦闘もあります。

良い意味で、事故りやすいゲームバランスになっています。

(まぁイケるっしょ!)なんて、無計画な行動をするとゲームオーバーになりがちです。

命が掛かった脱出ゲームなので、スリリングで良い調整だと思います。

腐った水を飲んで体力を回復する仕様もシリアスなゲームの雰囲気に合っています。

 

野暮なツッコミかもしれませんが…

ゲームの設定や仕掛けは無理があります。

おそらく、主人公はレベルから察するに3歳という設定なのでしょう。

しかし、言葉遣いが3歳児ではありません。

一人称が「わたし」です。

「わたしのちからではひらかない」なんて台詞を発します。

ゲームの雰囲気に合っていないです。

しかも、「ママ……」という台詞からゲームが始まります。

キャラが定まっていないようで不気味な印象を受けます。

 

なにかにはばまれている

台詞も仕掛けも不自然です。

ゲーム的な都合もあると思いますが、ちょっと作りの甘さが目立ちます。

 

ただ、制作者さんのやりたいことがゲームを通じて、しっかりと再現されているのは事実です。

興味深い表現に、興味深い試みだと思います。





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