凶悪犯を送還する船のなかで、血みどろのサバイバルが繰り広げられる。
犯罪者、警察、そこへ謎の怪人まで現れ…
韓流バイオレンス映画です。
ゴア描写満点なのでスプラッターが苦手な方はご注意。
また、イケメンが非常に多いです。
・バイオレンス、スプラッター作品が見たい方
・人体改造が好きな方
・陰謀論が好きな方
・ジェットコースター的な映画が見たい方
トレーラーを見て確信する。
こんなん絶対に面白いに決まっている…!
その予想は当たります。
本作は冒頭から面白いです。
いきなり爆発シーンがありますし、千切れた身体を見せつけてくれます。
ゴア描写はバッチリです。
凶暴な犯罪者たちもバッチリ。
彼らを監視する厳つい警察官たちもバッチリです。
これは面白くならないワケがない…!
今年のベスト映画が早くも決まった、と思わせてくれます。
実際に面白いんですよ。
初っ端から人が死にまくりですし、凶悪犯が暴れまくりです。
船のなかで何らかの陰謀が見え隠れして、とてもワクワクさせてくれます。
とくに、怪人の登場は最高ですね。
まるでプロレスラーの乱入のように、完璧なタイミング、そして完璧な演出で登場します。
否が応にもテンションがブチ上がります。
アクションも気持ちが良い。
怪人はまるで獣のように(のちに本当に獣的な生物であることが分かるのだが)、辺りの人間を無差別に攻撃します。
武器まで使います。
異様なまでに殺人IQが高いんですよね。
しかも、旧日本軍の人体実験も絡めてくるとは、かなり自分好みの設定です。
今年のベスト怪人は決まりではないでしょうか。
しかし、さすがに上映時間が長過ぎますね。
本作は約2時間と、最近の映画では普通の長さですが、スプラッター映画としては長めの方です。
2時間も血みどろの殺し合いを見せつけられてると、さすがに飽きてきます。
登場人物が無差別(平等)に殺されまくるというのは、最初はスリリングで面白いです。
ですが、それはノレる人物が居ないのと同義でもあるのです。
誰にも感情移入が出来ないまま、ただ人が殺され続けていると、段々とどうでも良くなってくるのが本音です。
本作の主人公が明かされるのは、後半に差し掛かってからです。
その頃には、もうお腹いっぱいになっているんですよね。
ゴア描写にも目が慣れてきますし、見ている方も疲れがたまってきます。
テーブルの上に、米料理、麺料理、肉料理、魚料理をいっぺんに出され、
どれも美味しいのですが、結局メインディッシュが何なのか分からないままにお腹いっぱいになる感じです。
さすがにもうちょっと削るべきだったと思います。
身も蓋もないことを言えば、本作はドラマの方が向いていますね。
映画のサイズに納めるには、ちょっと詰め込み過ぎて胃もたれします。
ちょっと不満も多くなりましたが、ジェットコースタースプラッターとも言うべき快作であることは間違いありません。
この手の映画が好きな方は見て損はしないです。