横スクロールの2Dアクションゲームです。
アクションは、歩く、ジャンプ、ダッシュ、壁につかまる、とシンプルです。
ギミック(仕掛け)が豊富で、パズルゲーのように謎解きの要素もあります。
ただし、詰まるほど難しいような謎解きはありません。
高難易度で、いわゆる死にゲーです。
ボクはクリアまでに1500回くらい死にました。
ストーリーは、心に闇を抱えた女の子がセレステ山の頂上を目指すというものです。
・マリオやロックマンなどの横スクロールアクションが好きな人。
・高難易度の死にゲーが好きな人。
・人のメンタルや成長が好きな人。
・何かに対して必死で頑張っている人。
・もしパッド(PS4、PS5のコントローラなど)でプレイするのなら、スティックではなく十字キーで操作することをおススメします。
このゲームはダッシュの操作が非常に重要なのですが、スティックよりも十字キーの方が狙った方向へダッシュしやすいです。
・難易度が高く死にゲーですが、恐れずどんどん死んでリトライするべきです。
ただし、高難易度のゲームに抵抗のある方でも、アシストモードがあるので安心です。
・道中のイチゴは取ると最後に良いことがありますが、取らなくても問題はありません。
・ギミックが豊富でプレイヤーを飽きさせないところ
純粋にゲームを作るのが上手いんだと思います。
・グラフィックが綺麗
美麗なドット絵、会話時のキャラのアイコンも一切手抜きがありません。
会話時にキャラのアイコンが瞬きするのはもちろん、髪が揺れたり、文字のフォントが変化したり、細部まで本当に作り込まれています。
・リトライが極めて速い
そのおかげで、ゲームへの没入感が削がれることがなくゲームへ集中できます。
・いきなり山からステージが始まるのではなく、ふもとの町やホテルから始まるのが新鮮
ずっと登山をするわけではなく、山にたどり着くまでも丁寧にストーリーを描いています。
ビジュアルやシチュエーション的にもプレイヤーをワクワクさせてくれます。
また、主人公の考え方、成長や変化が自分の好みでした。
・優しくも孤独で寂しい、そしてプレイヤーを鼓舞するようなBGM
ゲームのシチュエーションにとても合っています。
思わずサントラを買ってしまったほどです。
・一部のギミックがやや見づらい
当たってから(あっ、ここは当たっちゃダメなところなのか、、、)と気付くことが何度かありました。
しかし、ごく一部であり、基本的に視認性が高いゲームづくりをしているので、それほど気になりません。
・ゲームクリア後に開放される隠しステージが条件を満たさないとチャレンジできないこと
ゲームの作りとしては当たり前なのかもしれませんが、ボクはストーリーに大きく惹かれた人間なので、早くチャレンジさせて欲しかったです。
いわゆる神ゲーと言っても過言ではないと思います。
操作性も極めて良好でアクションゲームとしての不満は皆無です。
死にゲーですがリトライが早く快適なのでストレスが全くありません。
ギミックも豊富で飽きさせないし、ゲームの作り方が上手いと思います。
そして、いよいよこの記事のタイトル回収に移ります。
なぜボクがセレステをプレイして涙を流したのか。
それはこのゲームのストーリーにあります。
心に闇を抱えた女の子が主人公なのですが、なぜセレステ山に挑むのか最初から明かされるわけではありません。
ゲームを進めるごとに徐々に明らかになって行くのですが、それは理屈じゃないんです。
感情なんです。
主人公は自分に腹を立てているから登るんです。
自分に腹を立てているから過酷な試練に挑むんです。
「自分に腹を立てているから山に登る」何ひとつとして理屈が通りませんが、ボクはこれ以上に納得できたストーリーに覚えがありません。
ボクはこのゲームの主人公ほど過酷な挑戦をしているわけではありませんが、彼女の気持ちが痛いほど分かります。
自分に腹を立てているからこそ、人はあえて自分に試練を課さなければならないんです。
そうしなければ自分が許せないんです。
絶対に彼女と山頂に辿り着かなければならない、これを投げ出したら死ぬより辛い、そんな思いでプレイしていました。
山頂を目指す主人公と、凶悪な難易度を何度もリトライしながら挑戦するプレイヤー、ここに奇妙なシンクロが生まれます。
彼女が徐々に自分を受け入れ、成長していく姿を見ながら、ボクは自分の人生と重ね合わせていました。
すると、自然と涙が流れていました。
この支離滅裂な文章を読んで、少しでも感情が動かされたのなら、あなたは絶対にこのゲームをプレイするべきです。
きっと忘れられない体験となるでしょう。
必死で生きている人間であるなら、必ず心に刺さるものがあるはずです。
ボクはリアルでも登山をする人間なのですが、今度セレステのサントラを聞きながら山に行きたいと思います。
素晴らしいゲームでした。