いつも喧嘩が絶えない険悪な夫婦。
我慢の限界に達した夫が妻を殺そうと湖の別荘に誘い込むが、なんと妻も夫を殺そうと画策していた。
そこへ予期せぬ乱入者も現れて…
ジャンルとしてはホラーコメディですが、グロくて痛々しいシーンも多いので、苦手な方は要注意です。
・一風変わった映画が見たい方
・ゴア表現や痛々しい描写が平気な方
・純粋に楽しい映画が見たい方
ジャンルはホラーコメディ。
妻を殺そうと企む夫だが、妻の方も夫を殺そうと企んでいた。
この設定を聞けば、映画が好きな人であれば、何となくどういう作品か察しが付くでしょう。
ボクも(まぁ大体こういう展開で、こういう終わり方するんだろうなぁ~)と呑気に構えていました。
その予想は当たっていたのですが、思ったよりも良く出来ているし、思ったよりも全然面白かったです。
失礼ですが、ジャンル映画と舐めていました。
これはちゃんと評価されるべき作品です。
Q.どうせ夫婦が適当に乳繰り合って仲直りするんでしょ?
A.半分正解で半分不正解です。適当に乳繰り合ってるわけではありません。ガチで殺そうとしていますし、お互いがガチで悲惨な目に遭います。
夫(男)だろうが妻(女)だろうが、容赦なくぶん殴られる(暴力を受ける)し、容赦なく痛い目に遭います。
ゴア描写も手抜きなく、普通に腸(はらわた)が飛び出したりします。
この容赦の無さこそ、他の似たような作品と差別化されている点で、作品の吸引力を大きく引き上げているのです。
きっと、舐めて鑑賞したボクのような人間(少し調子こいた言い方をすると映画好きな人)ほどヤラれる作品と言えます。
(え?思ってたのと違うんだけど…!)と嬉しい誤算に頭を抱えることでしょう。
そして、鑑賞後は素直に気持ち良くなれるんですよ。
普通に良い話なんです。
悲惨な目に遭いながらも、結局は普通に良い映画として幕を下ろすのです。
つまり、これは本気で作ったジャンル映画であり、ホラーコメディなんです。
ちゃんとグロい、ちゃんとエグい、ちゃんと痛いからこそ、ちゃんと面白い作品として仕上がっているんです。
思わぬ掘り出し物として、ボクは本作を高く評価します。
ネトフリを契約している人はぜひチェックしてみてください。