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これが本当の死にゲー、死を笑って楽しむゲーム「Misao: Definitive Edition」感想 レビュー

 

1.「Misao: Definitive Edition」ってどんなゲーム?

いじめられっ子の少女である操(ミサオ)の呪いにより、悪霊が蠢く校舎に閉じ込められてしまった主人公が脱出を計るホラーゲームです。

アクション要素はありません。

校舎のなかに配置されたアイテムやヒントを手掛かりに、謎を解きながらストーリーを進めます。

「魔女の家」「Ib」のようなゲームを想像してもらえれば分かりやすいと思います。

 

完全初見殺しの死にゲーです。

死に方の演出にやたらと力が入っている作品です。

上の画像では主人公が便器に頭を突っ込んで死んでいます。

 

2.どんな人におススメ?

・ツクール製ゲームが好きな方

・死にゲーが好きな方

・サクッとプレイできるゲームを遊びたい方

ボクは初見で2時間30分くらいでクリアしました。

 

3.良かったところ

・楽しませてくれる殺人トラップの数々

・クイックセーブが快適

・キャラのモーションが豊富

腕組みをしてそっぽを向いていたり、抱き合っているカップルなど、ドット絵の表現が素晴らしいです。ここまでキャラが動くのは珍しいかもしれません。

・ギャラリーモードが用意されている

個人的にギャラリーモードを見るのが大好きなので、これは嬉しかったですね。

 

4.ちょっと気になったところ

・絵面的に入れる場所が分かりづらすぎる

・「調べるボタン」と「ダッシュボタン」が一緒

いじめシーンはかなり胸糞なので、苦手な方は要注意

 

5.今からプレイする方へアドバイス

・こまめにクイックセーブをすること

理不尽な即死トラップが多いので、こまめにセーブしましょう。

・困ったら図書室でヒントを聞こう

2階にある図書室ではストーリーの進行度に応じてヒントを聞くことができます。

・とくにこだわりが無いのなら、主人公の性別は女をおススメ

ボクは初見時に男でプレイし、二週目に女でプレイしました。

男はまともで淡泊です。女はコミカルではっちゃけてます。

女の方がプレイしていて面白いと思いました。

悲鳴も女の方が雰囲気がありますね。

 

6.珠音真珠の感想

死ぬ、死ぬ、とにかく死にます。

その死に様は完全に(作者も明らかに狙っているが…)ギャグにまで昇華されています。

死亡シーンをコレクションする要素もあるので、これが本作の楽しみ方なのでしょう。

 

「悪霊と化してしまった操(ミサオ)という、いじめられっ子の魂を救済する」

これが基本的なストーリーラインです。

 

しかし、ミサオにというキャラクターにそれほどの魅力を感じないし、なぜ主人公がそれほど操に執着するのかも良く分かりませんでした。

(個人的な感覚ですが…)ストーリーなど有って無いようなもので、死亡シーンと謎解きを楽しむゲームだと思います。

 

謎解きにしても、発想が斜め上で笑ってしまう場面がちらほら。

悪霊に襲われているクラスメートを助けるために、「消火器」を噴射してクラスメートごと真っ白にする。

悪霊に手向ける「白い花」を手に入れるときには、花を「絵具」で塗りたくって白くする。

かと思えば、塩で悪霊を撃退できたり、魔除けの鈴で撃退できたり、物理なのかオカルトなのかリアリティラインがよく分からなかったりします。

 

しかし、ゲームとしてはそれなりに上手くまとまっているのも事実です。

少なくとも、ボクは二週クリアするほどには楽しめました。

 

本作は一度クリアすると、真エンディングをプレイすることもできます。

個人的には、やや蛇足の感もありましたが、やっぱり笑えたので最後まで楽しませてもらいました。

 

分身したミサオがいじめっ子を囲んで蹴りまくるシーンは笑ったし、

↓のシーンも仮面ライダー555(ファイズ)のアクセルフォームのクリムゾンスマッシュ(分かりづらい表現で失礼)みたいで笑いました。

本当はかなりシリアスな設定のゲームなんですけどね。

ここまで笑いに変えられるのは才能だと思います。

結局最後まで楽しませてもらったので、プレイして良かったです。

この作品おもしろいですよ。

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