おじさんのボクが人生でもっと早く気づけば良かったと思うことを紹介します。
それは、「人は論理では説得できない」ということです。
ボクは勝手に、人は合理的な生き物で論理的に説明すれば納得させられる、と思い込んでいました。
しかし、その考えで上手く行った試しはありません。
論理的に正論を叩きつけて、相手がそれで納得するのなら、この世に愚かな人間は存在しないことになります。
おそらく、論理で納得する人というのは、かなり優秀で頭が良く、立派な人格者なんだと思います。
ほとんどの人は、論理では動きません。
論理をぶつけると感情で殴り返してきます。
たとえば、ダイエット中の友人が糖質たっぷりの美味しそうなスイーツを食べようとしている場面で、
「それを食べるのは止めた方が良い、太るし健康に悪いよ、わざわざお金を払って不健康になるのは止めなよ、ダイエット中なんでしょ?このスイーツは糖質が〇グラム入っていて…変わりにこっちを食べれば…」
などと論理的に相手を説得しようとするとどうなるでしょうか?
99%上手く行きません。
相手は感情的になって、あなたは嫌われてしまうと思います。
以前のボクがまさにこのような行動をとっていました。
本当に恥ずかしい限りです。
今のボクならこう言います。
「ボクは君に健康でいて欲しい、だから君が自分の身体を大事にしないのは凄く悲しい、食べたい気持ちは分かるけど今回は違うものを食べないか?」
【論理】ではなく【心理】に訴えかけます。
論理よりは相手を説得できる確率が上がります。
そもそも論理で説得させられるなら、ボク自身がもっと器用な生き方をしていたはずです。
ボクが人生のなかでとったさまざまなアクションを思い返せば、すべて【感情】が行動原理となっていました。
きっとあなたもそうではないでしょうか?
【論理】で人は納得しないし、動かないんです。
【心理】に訴えかけて【感情】を動かさなければいけません。
ボクはこのブログでもメンタル的なアプローチをとても大切にしています。
だって、読んでくださる方々は感情を持った人間ですからね。
ただし、あまりにメンタルに偏りすぎると、ただの精神論になってしまうので、論理もほどよく混ぜています。
もし、あなたが何か相手を説得したいと思っていることがあるのなら、論理武装はいますぐ解除しましょう。
論理で武装したら、相手は感情で武装します。
論理ではなく、心理に訴えましょう。
心理に訴えて、感情を動かしましょう。
論理は最後の最後に少し加えればそれで良いのです。